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日光の石造り文化

日光の「木」の文化を支える「石」

日光杉や日光彫など、華やかな「木」の自然と文化で彩られた日光。雄大な男体山の自然に抱かれた日光は、もう一方で豊かな「石」の素材に恵まれ、「木」を支える礎として、石造物の文化が育まれた土地でもある。東照宮の造営の際には、宮大工や木彫り職人同様に多くの石工が全国から集まり、日光原産の石材を使って、数多くの石造物を生み出していった。今でもその名残りが、日光市内の地名に「石屋町」として残されている。

男体山は安山岩質の成層火山で周囲の女峰、赤薙山、丹勢山、大真名子、小真名子、山王帽子などと一連の火山群を形成している。その山間から流れる稲荷川、大谷川などの河川も、加工に適した大きさに岩石を変えながら、石の文化を見守り続けている。そのお陰で、日光の石造物のほとんどは加工しやすい「安山岩」で作られてきた。安山岩のきめの粗い岩肌によって、日光の石造物は独特の素朴さをたたえいる。さらに永い歳月の間、風雨で削られ、丸みを帯びた石肌は、石造物に安らぎに満ちた表情と文化財としての新しい生命を吹き込むことになったのである。

山内の社寺につづく石畳が外国産の石に替えられた現在も、社寺の中にある石造物の修繕には、市内原産の安山岩が使われ、加工も手彫りで行われる。古いもの、新しいものが自然に融合するように、石工は職人の目を光らせて、石肌の彫り筋を見抜くのである。

豊かな自然とともに、日光の文化財を見守る「匠の年輪」が語る人生のひと彫りを、ここで皆様に紹介したい。
沼尾家先代の狛犬01 沼尾家先代の狛犬02
沼尾家先代の狛犬03
沼尾家先代の狛犬
沼尾家先代の遺作で、彫りかけの狛犬。安山岩の特徴を生かした風味あふれる手彫りの作品。
狛犬の後ろ足のカーブのところも一筋ずつていねいに曲線を描いて彫っている

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