霞ヶ浦の紹介
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霞ヶ浦の利水史
霞ヶ浦開発事業
霞ヶ浦の沿岸地域は、 洪水や海水の遡上(塩害)により、農作物等に大きな被害をうけてきました。一方で、首都圏の水需要の増大も予想されたため、昭和43年3月から治水・利水の両方の目的をもった霞ヶ浦開発事業が進められました。常陸利根川の改修、湖岸堤建設、常陸川水門・閘門部改修、さらには流入河川の改修等をおこなうことによって、湖の水位を調節し洪水を防ぎます。また、堤防の高さをY.P.+3メートルにすることによって、新たに毎秒43立方メートルの水が利用できるようになりました。また、霞ヶ浦開発事業により湖周辺の基礎条件が著しく変化することになるため、環境保全、水質保全を図ることを目的に、霞ヶ浦水源地域整備事業も行われています。霞ヶ浦開発事業は、昭和45年度末に建設省より水資源開発公団に事業継承されて以来、25年の歳月を経て、平成8年3月に総事業費約2864億円で完成し、平成8年4月より管理運用に入っています。