公園整備
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環境への取り組み
環境保全の取組み
砂丘の保全
公園区域内の砂丘は、開発の影響などによる砂の供給量の減少などにより砂の移動が安定し、砂丘景観や海浜植生に大きな影響が出ています。
全国でも貴重な砂丘を保全していくためには、鳥取砂丘の復元に見られるように地域を交えた長期にわたる取り組みが必要です。
今後は砂丘保全プロジェクトとして、砂の観測や植物相調査および貴重種分布調査などの基礎調査の実施のほか、保全方法論の検討、その他海浜植物の種子を含む周辺開発地の表砂を利用した砂補給計画や、砂丘修復(地形)計画など砂の補給に開する具体的な検討などの事業を実施していく計画です。海浜性植物の保護・繁殖
公園区域内の海浜部では、砂丘の環境が急速に変化しており海浜性植物の生育が危ぶまれています。
また、植物の保護育成を図りつつ、公園としても楽しめる植物の増殖を行うため、自生種の中から有用植物を選定し、圃場で繁殖を行っています。
植物の生育状況や分布状況を的確に把握して今後の保全技術などに活かしていくため、GPS(汎地球測位システム)を用いた生態調査を実施しています。沢田湧水地および湿地の保全
沢田湿地は、砂丘では珍しい渓谷が形成されており豊富な湧水量を保っています。
また、貴重な動植物も多く生息しています。このような環境は、周辺開発の進展に伴い地下水位が低下するなど、次第に変化しています。
その環境の変化に対応し、貴重な生態系の安定した保全を図っていくため、詳細な環境構造の解明などの調査や湿地復元のための技術開発などを行っています。沢田湧水地および湿地の保全
貴重な動植物の保全
公園内の樹林地には、コケ類、ラン類など特有の環境条件に適応した植物が数多く生育しています。
また、広い草原や樹林地は鳥類の繁殖場所として利用され、公国内外でオオタカの営巣も確認されており、これらの保全を図っていきます。
公園内で見られる稀少なオオウメガサソウなどの植物やオオタカ、カワラハンミョウなどの動物は、保護エリアを定めるなどして保全を図っています。