登録番号 |
2,3,7,8-TCDD:
CAS.No.1746-01-6
2,3,7,8-TCDF:
CAS.No.51207-31-9
Co−PCB:
CAS.No.1336-36-3
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だいおきしんるい
ダイオキシン類は、都市ごみ焼却炉の灰や有機塩素系農薬などに含まれる物質群で、ポリクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD:75種)、ポリクロロジベンゾフラン(PCDF:135種)、コプラナ−PCB(Co−PCB:13種)が含まれます。
これらの物質は構造や毒性が類似していることから一括して生体影響評価が行われる傾向にあり、平成11年7月に制定されたダイオキシン類対策特別措置法でもPCDD、PCDFとコプラナ−PCBがまとめてダイオキシン類と定義されています。
これらの毒性は塩素の数と位置によって異なり、最強とされているのは2,3,7,8-四塩化ジベンゾジオキシン(TCDD)でこれをダイオキシンと呼ぶこともあります。2,3,7,8-TCDDは、ベトナム戦争で枯葉作戦に使用された除草剤(2,4-D等)に不純物として含まれていたため、人や生態系に深刻な被害を及ぼしたことが知られています。また、残留性、蓄積性が高く、肝臓や皮膚に障害を引き起こし、強い催奇形性や発ガン性をもつことが確認されています。
ダイオキシン類は塩化フェノール類を原料とする農薬やPCB製品に含まれるほか、塩素を含む有機物の不完全燃焼等によって生成し、ごみ焼却炉の灰や自動車排ガス、漂白用に塩素を使用する製紙工場の排ガス等に含まれるといわれています。
水質汚濁防止法の要調査項目(300物質)に登録されています。
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