事務所の取り組み
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暮らしの水を守る
水質事故防止のお願い
(魚のへい死回収作業)
河川に油類や化学物質が流れ込むことで、水質異常をきたし、魚などの生物が死んだり、水道用水として取水できなくなるなど、水質事故は大きな被害をもたらします。
令和元年度江戸川河川事務所管内(流入河川・水路含む)においては、29件の水質事故が発生し、そのうち86%が油の流出、7%が着色水・濁水です。
事故が起きる原因としては、工場や事業所での機械の故障・操作ミス、油類・塗料の流出や不法投棄、交通事故などがあります。
江戸川河川事務所及び流域関係自治体では、油類の流出時は、オイルフェンスやオイルマットを設置し、油の流出防止や回収作業を行います。
また、魚の浮上・着色水等の場合は簡易水質調査により水質の状況を確認し、必要に応じて詳細な水質調査も実施しています。
さらに水質事故が収束するまでの間、事故状況を確認するため、パトロールを実施しています。
水質事故を起こすと原因者に多くの負担をしていただくことになります。
工場・事業所の皆さんは、油類や化学物質の流出を防ぐため機械等の定期点検や安全確認を怠らず適正な管理をお願いいたします。
一般家庭の皆様も食用油や家庭用塗料などの適正な処理をしていただき、川を汚さないよう心配りをお願いいたします。○年度別・現象別異常水質事故発生件数
平成25年度から令和元年度までの過去7年間で、307件の水質事故が発生しています。年平均で約43件発生し、8日間で1件発生していることになります。
令和元年度は29件で、平成30年度の23件より6件増加しましたが、平成25年度比較すると、発生件数が半分以下となっています。
工場・事業所の皆様、一般家庭の皆様におかれましては、水質事故の減少むけて、ご協力をお願いいたします。
○河川別水質事故発生件数の割合
令和元年度は、中川に流入する河川・水路における水質事故発生件数が全体の28%、江戸川と中川における水質事故発生件数がそれぞれ17%となってします。
○水質事故原因発生件数の割合
令和元年度の水質事故発生件数のうち、全体の約86%が油類の流出、着色水・濁水の流出が7%を占めています。例年においても油類の流出が事故件数として多い傾向となっていますが、特に令和元年度において多い状況です。
○令和元年度 水質事故発生箇所
令和元年度の水質事故発生件数のうち、全体の約62%が中川・綾瀬川流域、約38%が江戸川流域となっています。
○水質事故対策訓練
水質事故発生時の被害を最小限に食い止めるため、江戸川河川事務所では、関係機関にも参加願い実務担当者を対象とした水質事故対策訓練を毎年行っております。
事故対策の講習をはじめ、ロープ結束訓練、オイルフェンス展帳訓練、簡易水質分析訓練を実施し、当事務所及び関係機関の技術習得及び技能向上を図っています○令和2年度 水質事故発生状況(速報)
江戸川河川事務所管内流域では今年度も多数水質事故が発生しております。
令和2年度 第1四半期 水質事故概要 (4月~6月)[PDF:25KB]
令和2年度 第2四半期 水質事故概要 (7月~9月)[PDF:40KB]
令和2年度 第3四半期 水質事故概要 (10月~12月)[PDF:47KB]