事務所の取り組み
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暮らしの水を守る
水質事故防止のお願い
河川に油類や化学物質が流れ込むことで、水質異常をきたし、魚などの生物が死んだり、水道用水として取水できなくなるなど、水質事故は大きな被害をもたらします。令和5年度江戸川河川事務所管内(流入河川・水路含む)においては11件の水質事故が発生し、油類の流出が8件、魚のへい死が2件、着色水・濁水の流出が1件となります。
事故が起きる原因としては、工場や事業所での機械の故障・操作ミス、油類・塗料の流出や不法投棄、交通事故などがあります。江戸川河川事務所及び流域関係自治体では、油類の流出時は、オイルフェンスやオイルマットを設置し、油の流出防止や回収作業を行います。
また、魚のへい死や着色水・濁水の場合は簡易水質調査により水質の状況を確認し、必要に応じて詳細な水質調査も実施します。さらに水質事故が収束するまでの間、事故状況を確認するため、パトロールを実施しています。
水質事故を起こすと原因者に多くの負担をしていただくことになります。工場・事業所の皆さんは、油類や化学物質の流出を防ぐため機械等の定期点検や安全確認を怠らず適正な管理をお願いいたします。
一般家庭の皆様も食用油や家庭用塗料などの適正な処理をしていただき、川を汚さないよう心配りをお願いいたします。○年度別・現象別異常水質事故発生件数
右の図1は、平成30年度から令和5年度までの6年間における水質事故の発生件数のグラフになります。
平成30年度から令和5年度までの6年間で、104件の水質事故が発生しています。年平均あたり約17件発生していることになります。平成30年度や令和元年度は、年30件程度が発生していましたが、近年の発生件数は減少傾向にあります。
工場・事業所の皆様、一般家庭の皆様におかれましては、引き続き、水質事故の減少むけてご協力をお願いいたします。○河川別水質事故発生件数の割合
右の図2は、江戸川河川事務所管内(流入河川・水路含む)における河川別水質事故発生件数になります。
令和5年度は、江戸川支川の5件が一番多く、中川支川で3件、綾瀬川で2件、綾瀬川支川で1件の発生となっています。
対策工等により、江戸川・中川本川への流出は避けることが出来ました。
○水質事故原因発生件数の割合
右の図3は、令和5年度における水質事故原因別発生件数の割合になります。
令和5年度においては、油類の流出によるものが8件と一番多く、魚のへい死が2件、着色水・濁水の流出が1件の合計11件の発生となっています。○水質事故対策訓練の実施
江戸川河川事務所では、水質事故対策への認識の向上や対応手法の習得を目指すこと等を目的として、水質事故対策訓練を実施しています。 この訓練では、流域の関係機関及び関係市町村の水質事故担当者の方々にもご参加いただいております。
○令和5年度 水質事故発生状況
令和5年度における江戸川河川事務所管内(流入河川・水路含む)での水質事故の発生状況は、以下のPDFをご覧ください。