事務所の取り組み
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暮らしの水を守る
利水の供給
わたしたちが飲んでいる水
蛇口をひねれば、いつでも飲むことができる水。首都圏に住む人のうち、約1,000万人が江戸川の水を飲んでいます。日頃何気なく使っていますが、もしその水が不足してしまったとしたら・・・。あまり考えたくはないですね。でも、けっしてありえないことではありません。
江戸川の水がどこからきて、どのように使われているのか、詳しくみてみます。
増加する水利用
首都圏へと絶え間なく水を供給する江戸川。江戸川の水利用は年々増加してきています。これは、いわゆる市街化に伴う人口増大によるものです。
加えて昨今では、「水洗トイレ」や「シャワー」といった水をたくさん使うライフスタイルも、取水量増加の原因のひとつとなっています。江戸川で利用されている水源
江戸川の水源をみてみると、なんと半分以上を、上流のダムによって開発された水に頼っています。
ダムで開発された水は、その下流にストレートに供給されるのではなく、水が不足した時、その不足分を、ダムの統合管理によってバランスを見ながら、最適なダムから放流し、各河川に安定した水を供給しています。
右のグラフで見るように、目の前を流れるかわの水の多くは、コントロールされたダムの水なのです。
江戸川の水の使い道
江戸川の水は、私たちの家庭で使われているだけではありません。農業や工業など多くの用途に使われています。首都圏内の約1,000万人の水道用水として、約130社以上の工業用水として、また約3,800haをかんがいする農業用水として、私たちの生活を支えています。
江戸川河川事務所では、日々水量や水質を見守ったり、江戸川水閘門などの施設を操作したりして、流域の水利用をコントロールしています。