整備方針5つのポイント

人にも環境にもやさしい公園をめざして…

1 環境問題への対応

人と自然との共存をめざして

自然環境の公園整備の基本的な考え方となる「国営アルプスあづみの公園自然環境基本指針」を作成し、現在の良好な自然環境を多様な方法で保全し、かつ環境学習などの市民活動の場として活用すること等により環境問題への対応を進めます。


貴重な生物種と良好な自然環境を保全します
・貴重な生物種の生息環境を保全します。
・健全で安定した生態系を保全します。
・自然の基盤である土地の自然システムを保全します。

多様で魅力的な自然環境を創出・復元します
・多様なビオトープ空間を創出します。
・公園として魅力的な自然環境資源を創出します。
・荒廃・消失した二次的な自然環境を復元します。

自然環境資源を適正に活用します
・自然環境資源の魅力を活かした自然とのふれあいの場を提供します。
・多様なニーズに応じたプログラムを提供します。

環境と調和した事業の推進
・自然環境に配慮した事業手法を採用します。
・自然環境調査を継続的に行い事業に反映させます。

2 市民参加による公園づくり

市民と協議で公園の魅力をアップ

公園のさまざまな情報の公開や、地域の人々のイベントへの参加等を通じて、市民参加の公園づくりを進めます。また公園の質を高めるため、専門家や地域文化の橋渡し役となる市民の方々が、継続的かつ安定して公園プログラムの企画・運営に参加していただけるよう堀金・穂高地区では「あづみの・公園パートナー」、大町・松川地区では「あづみの・公園サポーター」としてご協力いただいています。

■地域連携イベントの実施 ■公園管理運営の市民参加
■公園パートナーや公園サポーターの活動


▲野草を植えよう


3 高齢者・福祉社会への対応

誰もが快適に過ごせる公園空間

高齢者、障がい者等に本公園を安全に安心して利用してもらうために、公園施設の改善や、公園スタッフのサービスの充実、わかりやすい情報発信等を行い、ユニバーサルデザインの観点から公園を整備します。


■山岳景観に配慮した公園計画づくり

4 周辺地域の景観保全への対応

日本の原風景を次代に引き継ぐ

近年安曇野地域では、日本を代表する田園景観、自然景観の減少が問題となっています。当公園内には田園跡、樹林地等良好な景観が残存しており、この景観資源を保全し、安曇野地域の景観形成に寄与します。


■安曇野地域を紹介する機能の確保

5 広域レクリエーション需要への対応

安曇野地域へのエントランス機能

現在、広域レクリエーション動向は国内観光旅行、ドライブ、博物館めぐり、ピクニックやハイキングなどの需要が増加しています。当公園ではこのような広域レクリエーション需要に対応して整備を行います。