第1節

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東海道五拾三次之内 大磯「虎ヶ雨」
初代広重 保永堂版 
静岡県立美術館蔵


浮世絵

曽我十郎と虎御前の悲恋をモチーフに、涙雨降る東海道を情感
豊かに描いた広重の絵は、化粧坂を下った大磯宿の入り口付近。
見事な街道沿いの松並木はいまも健在。




@善福寺
善福寺





          化粧坂の松並木
      化粧坂の松並木







C高来神社
高来神社

高麗神社ともいわれ、神功皇后の三韓征伐のころ、武内宿彌(たけうちのすくね)が三韓の神を移したと伝えられるが、実際には高句麗からの渡来人が創建したと考えられている。





                         C慶覚院
鹿覚院

高麗寺の末寺で、本尊千手観音菩薩は
海中より出現した秘仏と伝えられる。







 て現在の花水橋を渡って大磯町へ入ると、左の横町奥に善福寺が。ここには国指定重要文化財木像、伝了源上人坐像がある。

 この右手に高麗山が見える。また麓の
高来神社境内にはかつて大磯宿にあった慶覚院が移転してあり、この慶覚院に、県重要文化財に指定された建治四年(1278)三月造立の木像地蔵菩薩坐像がある。

 高来神社を過ぎたところから、国道一号と分岐し、東海道は緩やかな坂にかかる。
化粧坂である。

 遊女・
虎御前が化粧した井戸と伝える旧跡から名づけられたという。





   A虎御前が化粧をした
     という化粧井戸

       化粧井戸
      大磯には曽我十郎の恋人・虎御前の
      伝説があちこちに残っている







 JR東海道線を横切って宿内へ向かう街道沿いには、昔ながらの松並木が両側から覆う。

 化粧坂の中ほどに一里塚跡がある。海側には紫梅・檀木、左側は榎が植栽されていた






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