河川
雨は地上に降り、地下へ浸透あるいは地表面を流れて川へ流れ海に合流します。また、地表や河川、海から蒸発して雨となります。水は、このように循環しており、水問題に関しても様々な場所・形態で生じていることから、総合的な取り組みが必要となっています。
水は、良好な景観、親水・レクリエーション空間の保全・創出、動植物の生息・生育環境の保全、歴史的文化遺産の保全等の観点から重要な機能をもっています。このような機能を確保するために、近年では、河川への親水性の向上や水の浄化などの取り組みが各地で行われています。
日本は、世界でも有数の多雨地域であり、年間平均降水量は約1700mmと世界平均の約2倍近くの量にあたります。しかし、人口一人当たりに換算すると、世界平均の約1/4程度であり、かつ、降水量のほとんどが梅雨期や台風期に集中し、急峻な地形であるために、降った雨が一気に流れ出し、実際に使用できる水の量は少ない状況にあります。
日本の降水量は梅雨期や台風期に集中しています。また、山地が約7割を占めることから、河川が急流であり、降った雨が一気に流れ出すために、大量の雨が降れば瞬時に洪水となり、逆に日照りが続くと渇水となる特徴があります。