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    北千葉導水事業

    北千葉導水事業の概要

    北千葉導水

    北千葉導水事業は、坂川、手賀沼流域の洪水の軽減の他、水質浄化、都市用水の導水を目的とする多目的事業です。 計画の施設は、平常時は第2機場の運転により水質浄化、都市用水の導水を行い、洪水時は、松戸排水機場等により洪水被害を軽減します。

    施設概要

    第1機場
    手賀川から利根川へ最大80m3/sの内水排除を行い、既設40m3/sで利根川から取水して手賀沼に導水する。(北千葉揚排水機場)

    第1導水路
    手賀沼の水質浄化、都市用水の供給を行う為の導水路

    第2機場
    手賀沼、坂川へ10m3/s の浄化用水の注水を行い、江戸川、坂川へ最大40m3/s の導水を可能にする。

    第2導水路
    江戸川へ最大40m3/sの導水を行うことと、坂川放水路により坂川流域の洪水を排除する。

    第3機場(松戸排水機場)
    坂川から江戸川へ最大100m3/s の洪水を排除する。

    施設概要イラスト 施設概要イラスト松戸排水機場(第3機場)・坂川放水路 松戸排水機場(第3機場)・坂川放水路施設概要 施設概要

    背景と事業目的

    1. 北千葉導水事業の背景と目的
    都市化の進行に伴い、資産の集積による洪水被害の増大、河川水質汚濁の進行、都市用水の不足等が問題化しました。

    2. 内水対策
    手賀沼及び坂川流域の低地部は、古くは利根川・江戸川の氾濫区域でした。そこで、利根川・江戸川の河川堤防を建設して、氾濫を防ぐ方向で建設を進めました。この結果、代替的な氾濫危害はなくなりましたが、堤防建設により低地部の内水被害が増加してきました。そこで、内水排除の対策が強く要望されました。

    3. 手賀沼等の水質浄化
    手賀川は、漁業・農業用水などで広く利用されていましたが、昭和40年代に始まる都市化の進行に伴い、全国一の汚れた沼になっていました。そこで、手賀沼の水質保全を図るため、浄化用水の導入等が望まれました。

    4. 都市用水の確保
    首都圏における水需要は、昭和40年代からの高度経済成長に伴い、増大の一途をたどってきました。
    経済の安定成長に伴って、水需要の増加が強く要望され、広域的な水利用の整備が強く要望されてきました。

    以上の様な社会からの要望を受けて、水の多目的利用を図り合わせて洪水被害の軽減を図る対策として、北千葉導水事業が始まりました。

    北千葉導水地図
    第三機場地図
    断面図
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