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事務所の取り組み

  • 環境管理基本計画

    利根川水系河川環境管理基本計画

    「自然の舞台、文化の舞台、利根川」を統一テーマに

    近年、河川環境に対する保全・整備の要請は増大し、今までになく多様化しています。これに応えて、利根川水系の河川環境の保全と創造についての施策を総合的、計画的に実施するため、治水、利水を前提とし、長期的、広域的な視点に立った「利根川水系河川環境管理基本計画」(平成2年3月)を定めました。
    水と緑に恵まれた利根川水系の河川空間としての特性を活かし、豊かでうるおいのある望ましい河川環境の創造に努めることを目的に「自然の舞台、文化の舞台、利根川」を統一テーマに掲げています。

    基本理念
    1.坂東の風土をささえた多様で優れた自然を守り、育む場に
    2.関東平野の広大でのどかな自然情景との出会いの場に
    3.首都圏におけるかけがえのないオープンスペースを魅力あるレクリエーションの場に
    4.多彩な表情をもつ河川空間の特性を活かし、地域のまちづくりの核に
    5.大地に広がる川を軸とした親しみとふれあいの水と緑の回廊に

    基本方針
    1.治水および利水計画との整合
    2.流域との調和
    3.自然環境、河川環境の保全[4]
    4.河川空間特性の発揮
    5.レクリエーション空間の確保
    6.スーパー堤防の整備による新たな河川空間の確保
    7.歴史的河川管理施設等の保存
    8.公共性、公開制の確保
    9.ゆとりある河川空間の維持
    10.維持管理体制の強化
    11.川と地域を結ぶ水辺のネットワークの形成

    河川空間管理計画とは

    「利根川水系河川環境管理基本計画」に基づき、河川管理の方向性をしめすため、河川空間を区分する「河川空間配置計画」と河川空間利用の核となる整備方針を定める「拠点地区整備計画」、河川を軸に公園緑地等を連携する「水と緑のネットワーク計画」の3本柱から構成され、河川特性に応じた河川空間の保全と利用を適正に行うため、関東地方整備局(旧関東地方建設局)、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県が策定したものです。

    計画の概要
    「利根川水系河川環境管理基本計画」の基本理念・基本方針に基づき、河川空間の保全と利用の調和がとれた望ましい河川空間環境を創造するため、河川空間を[1]自然ゾーン [2]自然利用ゾーン [3]整備ゾーンに区分し、適切な河川空間管理を行います。

    [1]自然ゾーン
    利根川水系特有の自然環境や景観を保全し、できるだけ治水・利水目的以外の人工的改変を行わず、あるがままの自然とふれあう場として利用することが望ましい空間。
    [2]自然利用ゾーン
    利根川水系特有の自然環境や景観を活かし、自然観察や野草広場、生産緑地など準自然的な環境を保全しながら整備し、自然志向のレクリエーション活動ができる場として利用することが望ましい空間。
    [3]整備ゾーン
    高水敷や河岸を活用し、広場、公園、階段護岸などの整備を行い、各種レクリエーションやスポーツ活動などに利用することが望ましい空間。

    ブロック区分

    川面光るレクリエーション首都圏ブロック
    ・広々とした高水敷を活用したスポーツ・レクリエーションの場として整備する
    ・広々とした水面を活かし、渡し舟、ローボート、カヌー、マリーナなど親水性の高いレクリエーションの場を提供する
    ・河口部の干潟を活用し、水鳥や植生等の自然観察、自然レクリエーションを通じ、人々が憩える場を整備するとともに、広大な水面を活かしてマリンスポーツ等のレクリエーション空間を整備する
    ・行徳可動堰、江戸川水閘門等の治水・利水施設と、周辺に点在する公園、歴史的建物との有機的な水辺ネットワークを形成する
    ・緊急用河川敷道路の自然的な美しい空間整備を通し、連続する帯状の多目的空間の創出および快適な動線としてのネットワークを強化する
    ・高規格堤防等の整備により、新たに生み出される空間を活用して遊歩道、公園緑地など都市住民が憩える集いの場を整備する

    首都圏近郊水と緑の散策ブロック
    ・都会では望みにくいスケールの大きい自然にふれあう場を整備する
    ・関宿水閘門、中之島、関宿城址など江戸川の治水や歴史的背景にふれあえる場を整備する
    ・先人の偉業を偲び、田園風景を味わいながら楽しく散策できる親水遊歩空間を整備する
    ・高規格堤防等の整備により、新たに生み出される空間を活用して遊歩道、公園緑地など都市住民が憩える集いの場を整備する

    水辺散策首都圏ブロック
    ・都市部にわずかに残る貴重な自然環境に配慮しながら環境護岸、遊歩道等を整備する

    水とのふれあい首都圏ブロック
    ・広々とした静水面を活かし、マリーナ、水上バスなど親水性の高いレクリエーション施設を整備する
    ・水際線の工夫から水(空間)とのふれあいが実感できるような親水性のある施設を整備する
    ・武蔵野の路や古川親水公園、水上バスなどを活用した魅力的なネットワークを形成する

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