霞ヶ浦導水事業の目的と効果
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新規都市用水の供給の確保
安定した都市用水供給の早期実現が望まれています。
現況
霞ヶ浦導水事業により、新たに茨城県、東京都及び印旛郡市広域市町村圏事務組合の水道用水、茨城県、千葉県の工業用水の供給の確保を図る計画ですが、それらの新規用水の一部は、既に暫定豊水水利権※として取水し、利用されています。
暫定豊水水利権による取水は、河川の水量が豊富なときにしか取水できない不安定なものであり、長期的に安定した取水を確保するためには、事業効果の早期発現が必要となります。
現在、本事業では、この事業効果の早期発現を図るため、那珂導水路・石岡トンネル区間の工事を優先的に進めているところです。
※暫定豊水水利権とは
ダム等の水資源開発施設や霞ヶ浦導水事業のような流況調整河川施設により、水資源が安定的に確保されるまでの間、河川流量が一定量の流量を超える場合に限り、暫定的に取水できるもの。霞ヶ浦導水事業により新たに供給の確保を図る都市用水
現在の計画では、霞ヶ浦導水路を通じて那珂川、霞ヶ浦、利根川の流況調整により生み出す都市用水の水量は、霞ヶ浦において3.122m3/s、那珂川において4.2m3/sの合計7.322m3/sです。
なお、このうち霞ヶ浦で確保する都市用水は、霞ヶ浦で取水される他、霞ヶ浦から利根導水路を通じて利根川支川の印旛沼や北千葉導水路を通じて江戸川で取水されます。
● 新たに確保する都市用水の供給水量