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霞ヶ浦導水事業の目的と効果

  • 水不足の軽減

    那珂川と利根川の渇水発生時期の「ずれ」を利用し、一方の水量が少ないときにもう一方から導水することで、水量の安定化を図ることができるようになります。

    渇水時期のずれを利用した流況調整

     那珂川の渇水は4~5月に集中し利根川の渇水は7~9月に集中します。両河川の渇水時期がずれることを利用し、水量に余裕がある時に水量の少ない河川に水を送ることで、渇水による被害を軽減し河川環境の保全と安定した水の供給を図ります。

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    渇水時期

    那珂川における効果

     平成8年春の渇水をもとにした試算では、那珂川への送水により、河口から19.5kmまでだった塩水遡上が、約14.0kmまでの遡上に抑制されます。これにより、安定した水道用水等の取水が可能になります。

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    塩水遡上
    平成8年春渇水の取水障害

    利根川における効果

     霞ヶ浦導水事業が完成し、渇水時の利根川への送水が可能になると、下流域の流量を維持するためのダムからの放流が節約でき、ダムの貯水量低下が抑えられます。この結果、取水制限率の低減、取水制限日数の短縮が可能となり、渇水被害が軽減できるようになります。

     平成8年の渇水をもとにした試算では、利根川への送水により、取水制限が最大30%から10%に緩和され、41日間続いた取水制限日が34日間に短縮されます。

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    ダム貯水率
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