霞ヶ浦導水事業の背景
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新規利水
不安定な取水に大きく依存する首都圏では、水資源の安定的確保が急務です。
水需要の大部分は利根川からの取水
わが国の人口の約4分の1が集中する首都圏において、水需要の大部分は利根川からの取水によりまかなわれています。
利根川の水道用水の90%はダムに依存
利根川水系では、水の安定供給のためダム等の水資源開発施設が多数整備されています。その中で、水道用水の約90%がダム等で開発された水に依存しており、全国平均の約55%に比べ、特に高い割合を示しています。
不安定取水に頼る首都圏
ダム等で開発された水の一部は、暫定取水という形で取水されています。暫定取水は、急激に増大した水需要に対応するため、水源となる水資源開発施設が未完成の状態で河川流量が豊富なときに限って取水が認められるものです。暫定取水に多く頼る状況を不安定取水といい、首都圏は他の地域に比べて、全取水量に対して不安定取水が占める割合が高くなっています。