草津谷・六合

からくり計画

からくり計画概要


 日本屈指の温泉地群馬県・草津町の一角には世界で初めて酸性河川の中和を行った中和施設があります。

 草津温泉の泉質でもある強い酸性の水を中和するという事業は、下流域に住む人々にとって大変意義深い事業なのですが、一般にあまり知られていないのが現状です。そこで、河川の中和事業の役割、意義、仕組などを多くの人に知り、理解してもらうための広報活動を行うこととなりました。またこの広報活動の中で、中和事業に欠かせない品木ダム建設にあたり、多大な協力をして下さった六合村・品木地区の人々の思いなどを伝えていきます。

 ところで、中和施設のある草津町や隣接する六合村は恵まれた自然や歴史、文化をもつ、大変魅力ある地域です。もとより草津と六合は歴史的にも大変密接な繋がりがあります。六合村には中和施設とは切り離すことのできない品木ダム(上州湯の湖)があり、中和施設、草津町、六合村という3者は深い繋がりを持っているのです。

そこで中和施設を地域の中における類稀なローカル資源として捉え、3者の魅力を活かした継続的な広報活動を行うため、中和施設を草津町・六合村一帯の中心にある地域活動の拠点となるような整備を図ることとし、これを「からくり計画」と名付けました。

 「からくり計画」は、開発ではなく、中和施設、草津、六合が大切にしてきたそれぞれの魅力を地域で再発見し、活かしていきます。この計画の目的、意味などをご理解頂き、楽しんで頂けましたら幸いです。

からくり計画概要

第1章 中和事業の役割