霞ヶ浦河川事務所は、「注意体制」を解除し、霞ヶ浦風水害対策支部を解散する。
台風19号の降雨により、常陸川水門下流の利根川の水位が高いまま継続し、これまで常陸川水門開放予定の12日以降開放することができませんでした。
今回の利根川の増水は、H27関東東北豪雨時より30cmも高くなり、13日16:15頃より14日7:00まで常陸川水門から霞ヶ浦側に逆流しました。逆流量は少なく、霞ヶ浦の水位上昇にはほとんど影響はありませんでした。また、逆流時に塩分濃度は上昇しませんでした。
15日15時現在、常陸川水門下流の利根川の水位は下降中であり、15日夜の開放を見込んでいます
台風19号の降雨により霞ヶ浦及び利根川下流部の水位が上昇しています。
霞ヶ浦の水位を低下させるためには、常陸川水門を開ける必要がありますが、利根川の水位低下を待っている状況です。
平成29年9月台風21号の際には、利根川の水位低下に3日間程度を要しました。
今回の出水では平成29年よりも利根川上流域の雨量が多かった為、水位低下に長時間かかる見込みです。
その間、常陸川水門を開けることができないため、しばらく霞ヶ浦では現状の水位が継続する見込みです。
台風19号の降雨により利根川下流部の水位が上昇しています。
現在利根川の水位が霞ヶ浦の水位より高く、常陸川水門により逆流を防止している状況ですが、今後、潮汐の影響も重なり更に利根川の水位が上昇し、常陸川水門で利根川から霞ヶ浦へ逆流し、霞ヶ浦の水位が高くなる可能性が出てきましたので、引き続き水位を注視願います。
また、それに伴い霞ヶ浦の塩素イオン濃度が上昇する可能性があります。
利水に支障がでる恐れがありますので、注意願います。
台風19号の接近に伴い、霞ヶ浦河川事務所は11日17時00分に霞ヶ浦風水害対策支部を設置し、注意体制に入る。