豊かな暮らしが息づく、人が集まる、公園づくり。
公園は、こどもからお年寄りまでみんなが集まる憩いの場です。地域の人々にとって、レクリエーション交流を図り、文化が育まれ、豊かな暮らしの一部となる大切な場所。この“公園”を整備、運営管理していくのが都市公園事業です。また、公園の緑あふれるオープンスペースは、地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の緩和など、重要な政策課題にも貢献。住みやすい都市環境を提供しています。近年、特に力を入れているのは、都市の安全性の向上。地震などの災害から市民を守るために、避難地や復興の拠点となる安全性の高い防災公園整備を進めています。そのほか、公園内にある歴史的な建造物や文化財の保存・復元・活用をおこない、地域の歴史・文化や伝統的な庭園技術を後世に継承することも、都市公園事業の重要な役割です。
公園の仕事は、皆に喜んでもらう仕事
当事務所では国営昭和記念公園のほか、国営武蔵丘陵森林公園、国営東京臨海広域防災公園、明治記念大磯邸園の整備と管理を行っています。私はこの4つの公園の工事の発注業務をメインに、国営昭和記念公園の施工のほか、公園の維持管理を委託している管理センターとのやりとりや、事務所全体の予算管理にも携わっています。管理センターにはお客さまから「こうしてほしい」とか「こういうところに困っている」など、たくさんの意見や要望が集まってきます。私たちはそれらの声に耳を傾け、たくさんのアイデアを出しながら、次の整備内容を決めていきます。この仕事に就いて良かったと感じるのは、自分のアイデアが反映された公園にお客さまが訪れ、そこで楽しく過ごしている様子を見たときですね。子どもからお年寄りまで、たくさんの人に喜んでもらえる空間を考えることは、自分自身も楽しいことです。
人の命にも密着した存在
工事の発注から完成まで、比較的短期間でできる整備も多く、成果をすぐに実感できることがモチベーションアップにつながっています。新しく遊具を導入したときなどは、私たちが予想もしていなかったような遊び方を子どもたちがして驚かされることもあります。
職場の雰囲気はとてもいいと思います。今は共働きの職員や「イクメン」も多く、子育てなど家庭と仕事との両立に対しては、周りの理解がありますね。女性が働きやすい職場環境になっていることを感じます。公園は憩いの場所というだけでなく、大地震など災害時の避難場所としての役割もあります。少し大げさに言えば、人の命にも密着した存在です。さらにたくさんの経験を積み重ねて、より良い公園づくりに貢献していきたいと思います。
