日光と砂防を知る
-
日光の災害史
日光の災害の概要
土砂災害ってなに
美しい自然に恵まれ、世界文化遺産の歴史と文化が豊かに息づく日光。しかしひとたび大雨がふると、土砂災害や洪水などの自然災害が起こりやすい地域です。大谷川や稲荷川の流域では、昔から大きな災害によって、尊い人命や貴重な文化財が失われてきました。
【土石流】
大雨などによって、水とまじりあった土や石、砂などが、一気に流れ出すもの。スピードが速く、破かい力が大きいのが特徴です。【火山】
大雨だけではなく、火山の噴火によっても火砕流や溶岩流、なだれなどの土砂災害が発生します。
【地すべり】
地下水が、粘土のようにすべりやすい地層にしみこんで、斜面の一部がそっくり、広いはんいでゆっくりと下にずれてしまいます。
【がけ崩れ】
急な斜面が突然崩れ落ちる現象で、突然起こるため、逃げおくれる人も多く、死者の割合が高くなっています。暮らしの中にひそむ土砂災害
最近でも全国で多数の土砂災害が発生しています。山の多い日本の地形では、土砂災害が発生する可能性のある危険箇所は全国で約18万箇所を数え、全国市町村の約2,900市町村の住民が危険と隣り合わせにあります。古くから土砂災害の被害の起こった日光もその例外ではありません。