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災害防災復旧活動
すばやい情報提供と、万全体制を目指して(河川情報と水防)
富士川は、急流河川のため洪水の流出が早く、水防活動には迅速な対応が求められます。平成10年度から光ファイバー網の整備に合わせ、出水状況や河川空間等を確認できるカメラおよび排水樋管等の遠隔操作設備の整備を進めており、今年度は、雨量規制区間が点在する中流部を中心にカメラ等の整備を行います。それらの活用により水位・雨量等の河川情報を他の防災情報と共有化し、氾濫想定に基づく避難など危機管理を強化することで、水防活動等に活かしていきます。
■水位観測所・雨量観測所位置図
▼主要水位観測所一覧表
■松 岡
・零点高(TP):14.110
・指定水位(m):2.00
・H.W.L(m):8.08
・既往最高水位(m):(36.6.28) 5.30
■北松野
・零点高(TP):42.769
・指定水位(m):2.00
・H.W.L(m):9.33
・既往最高水位(m):(34.8.14)10.70
■南 部
・零点高(TP):119.967
・指定水位(m):2.50
・H.W.L(m):8.18
・既往最高水位(m):(34.8.14) 6.70
■清水端
・零点高(TP):234.689
・指定水位(m):3.00
・H.W.L(m):10.65
・既往最高水位(m):(57.8. 2) 9.40
■浅原橋
・零点高(TP):249.737
・指定水位(m):4.30
・H.W.L(m):5.95
・既往最高水位(m):(57.8. 2) 5.44
■船山橋
・零点高(TP):341.543
・指定水位(m):1.50
・H.W.L(m):3.29
・既往最高水位(m):(57.8. 2) 2.99
■桃林橋
・零点高(TP):243.977
・指定水位(m):1.80
・H.W.L(m):6.63
・既往最高水位(m):(34.8.14) 5.40
■石 和
・零点高(TP):266.863
・指定水位(m):1.50
・H.W.L(m):4.14
・既往最高水位(m):(34.8.14) 3.60
■亀甲橋
・零点高(TP):343.387
・指定水位(m):2.50
・H.W.L(m):4.87
・既往最高水位(m):(34.8.14) 6.85「富士川・笛吹川」浸水想定区域を公表
富士川および笛吹川が破堤した場合の浸水想定区域及び水深を示した「富士川及び笛吹川に係る浸水想定区域図」を平成14年5月に指定・公表し、関係市町村へ通知しました。この「浸水想定区域図」は洪水予報指定河川である富士川および笛吹川において計画で想定している洪水が発生したときに被害が想定される沿川地域を対象として、万が一破堤した場合の浸水想定区域及び水深を示しています。
富士川はん濫シミュレーションCG
富士川のはん濫シミュレーションCG(=コンピューターグラフィック)は、豪雨などにより起こりうる破堤を原因とした洪水の様子を富士川水系の住民の方に感じとっていただき、水害に関する意識向上を図ることを目的に作成されました。そのため、多くの方になじみのある公共施設を4箇所選び、予想される周辺のはん濫の様子について、コンピューターグラフィック技術を用いて表現されています。
富士川・釜無川・笛吹川の洪水氾濫シミュレーション
河川整備の長期的な整備目標としている洪水規模(富士川がおおむね100~150年に1回程度起こる大雨)で、堤防が破堤した場合をシミュレーションにより求めたもので、浸水エリア、浸水深、浸水によるおおよその被害を表したものです。
万一の避難経路を示した洪水ハザードマップ
ハザードマップとは、万が一の水害時に、市町村が地域の方々が安全に避難できることを主な目的として、国土交通省が提供する浸水想定区域図を基に作成しています。マップの主な情報としては、浸水想定深、避難所の位置および一覧、緊急連絡先、避難時の心得等を掲載しています。
国土交通省関東地方整備局ホームページの防災サポートへ
光ファイバー網の整備
光ファイバー網及びそれに接続されたカメラによる出水状況や河川空間等の確認、破堤や浸水時の避難誘導や水質事故時の状況把握など、危機管理の強化及び流量や水質など河川情報の共有化等を通じ、河川管理の的確かつ迅速化を図るための整備を進めています。今年度は、光ファイバー(延長:72.5km)の布設やカメラの整備を進め、富士川の全川(片岸)を完成させます。
水防対策
■洪水予報指定区間図
■必須水防活動
■水防訓練
直轄管理区間は、水防警報を実施することとなっており、事務所を中心にマイクロ回線、有線、無線の通信網が整備され、富士川水系の主要地点に指定水位・警戒水位を定めて、万一の洪水に対して万全の体制を整えています。また、水防工法技術の習熟と、増水により危険に見舞われた時、関係機関による情報の収集と円滑な伝達により、被害を最小限にくい止めることを目的とした水防訓練も実施しており、地域住民の方々に見学を呼びかけ、水防活動への認識を深めていただき、防災意識の高揚も目的としています。