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ダムの貯水位についての用語集
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ダム計画上、貯水池の水位として、一般に、最低水位、常時満水位、サーチャージ水位、設計洪水位の順に水位は高くなります。
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設計洪水位(DWL)
予想される最大の洪水(200年に一回程度)が発生した時の流量を設計洪水流量といい、そのときの貯水池の水位を設計洪水位といいます。この時、ゲートは全開されています。自然現象として予想される最高の水位と考えられます。 これらの水位と連動して次のような貯水池の容量が定められます。
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サーチャージ水位(SWL)
洪水時、一時的に貯水池に貯めることが出来る最高の水位
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常時満水位(NWL)
ダムの目的の一つである利水目的(水道、かんがい、工業用水など)に使用するために、貯水池に貯めることが出来る最高水位。貯水池の水位は、渇水と洪水の時期以外は常時この水位に保たれます。
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最低水位(LWL)
貯水池の運用計画上の最低の水位。ダムの堆砂容量が水平に堆砂したときの堆砂上面とするのが一般的で、この場合堆砂位ともいいます。発電用のダムなどでは、堆砂容量のほかに死水容量をもつものがあり、このような場合は両方を貯めた場合の上面。通常これよりも下の貯留水は利用できません。
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洪水期制限水位
洪水調節を目的とするダムのなかには、洪水期に洪水調節のための容量を大きくとるために、洪水期に限って常時満水位よりも水位を低下させる方式を採用するダムがあります。このような場合に、洪水期に超えてはならないものとして設定されている水位で、常時満水位より下にあります。夏期制限水位と呼ぶこともあります。
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