多摩川の概要
源流は山梨県笠取山、河口は羽田沖の東京湾。
全長138km、流域面積は1,240km2。山梨・東京・神奈川県を流れる一級河川です。
このうち京浜河川事務所の直轄管理区間は、河口から万年橋までの64.3km。支川・浅川は13.2km。支川・大栗川は1.1km。
多摩川は「治水」「利水」「環境」のどのキーワードにも、それぞれ大きな特徴がある川だといえるでしょう。
「治水」面では、昭和49年の狛江水害に代表される長い水害の歴史を持ち、急勾配が特徴でたくさんの堰が流下の妨げになっており、いまだに多くの課題が残されていること。
「利水」面では、上流域での取水と中流域での下水処理水の排水の流入といったことが課題となっていること。
「環境」面では、昭和55(1980)年に全国で初めて、市民との直接対話による「多摩川河川環境管理計画」をスタートさせ、さらに1,300万人(平成15年度調査)もの人が訪れる河川敷の保全・利用のルールなどを充実させる必要があること。
また、市民と行政とがともに川づくりに取り組んできた"協働"の伝統も多摩川の大きな特徴です。