国土交通省|関東地方整備局|常陸河川国道事務所

サイトマップへ
河川トップ 道路トップ 防災・災害情報トップ 事務所のご案内トップ 入札情報トップ 申請トップ
トップ> 河川トップ> 久慈川トップ> 久慈川とは(2)
久慈川とは(2)
 

久慈川とは

 
 

◇久慈川の自然

 清流として有名な久慈川は、樹林、竹林、草地、池沼、砂州等の多様な自然環境の中で、多くの生物の生息・生育環境となる重要な場所が多くあります。

富岡橋上流地区(常陸大宮市)

 この地域は川の中に多数の砂州が発達し、瀬と淵が連続しています。砂礫河原には植物の侵入が少なく、砂礫地で繁殖するチドリ類の繁殖地となっており、さらに河床の砂礫の大きさがアユ、ウグイの産卵に適した場所となっています。

   

富岡橋上流地区(常陸大宮市)の位置
 
富岡橋上流地区(常陸大宮市)の状況 

粟原周辺地区(常陸太田市、那珂市)

 この地区は河川勾配も緩くなり、かつては久慈川が大きく逆S字型に湾曲していたところです。常陸太田市粟原の河跡湖は、茨城県内でも珍しい三日月湖のひとつで、広域的にみても重要な地形です。また、抽水植物のガマが繁茂する池や、浮葉植物のヒシが水面に広がる池などがあり、水鳥の隠れ場所や、止水性の水生生物の生息場所となっています。この地区一帯はバランスの良い生息環境がつくられていて、冬にはコミミズクやチョウヒ等がひら医師、生物多様性の高い久慈川最大の自然拠点地になっています。

   

粟原周辺地区(常陸太田市,那珂市)の位置

 
富岡橋上流地区(常陸大宮市)の状況 

里川合流地区(日立市、常陸太田市、那珂市)

 左岸側に砂州が形成されていて、河原の砂礫地ではイカルチドリなどが繁殖しています。砂礫地に隣接する樹林帯は、久慈川最大のサギ類のコロニーとして知られています。樹林の周囲はアズマザサに囲まれており、人が近づくことが容易でないため、サギ類やチドリ類が繁殖する野生の聖域となっています。

   

里川合流地区(日立市,常陸太田市,那珂市)の位置

 

 
里川合流地区(日立市,常陸太田市,那珂市)の状況 

河口地区(日立市,東海村)

 河口部の河床材料は粒径2mm程度の砂である。久慈大橋付近は、低水路が狭く、干潮時には干潟が現れ河口は閉鎖傾向にある。 榊橋付近から河口にかけての低地では蛇行の跡が見られ、又旧河川の氾濫原の細粒土の堆積した低地には水田が開かれている。 久慈川の大きな河口域は流域最大の解放水面が広がり、静かな水面として貴重な場所となっている。冬から春にかけて海岸には、ウミネコ、ユリカモメ、セグロカモメなど多くのカモメ類の群れが飛来し、静かな水面で羽を休めている。周辺の海岸沿いには大きな河口は少なく、久慈川の静かな河口は、カモメ類の休息の場として重要な場所となっている。しかし、まとまったヨシ原は少なく、昆虫類等の生息状況は良好とは言い難い状況にある。 また、静水域のため、最近ではジェットスキーなどのマリンスポーツも盛んに行なわれ、生物環境の保全との調和が課題となっている。

   

河口地区(日立市,東海村)の位置

 

 
河口地区(日立市,東海村)の状況