河川
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調査結果・基礎データ
利水の状況
久慈川の利水の歴史
江戸時代の初期、久慈川が水戸藩の領地に組み入れられてから久慈川の利水は始まりました。それまでも久慈川の沿岸では小さな堰やため池がありましたが、夏場の水不足は深刻で干ばつに襲われることもありました。水戸藩は農民の困窮を救うために土木技術に秀でていた永田茂衛門、勘衛門父子にかんがい用の堰工事にあたらせました。
永田父子により建設された久慈川の辰ノ口堰、岩崎堰、里川の田渡堰、里野宮堰などは、現在でも農地のかんがい用水に利用されています。久慈川の利水の現況
辰ノ口堰
久慈川は、かんがい用水・上水道用水・工業用水の水源として利用されています。
那珂川の利水の歴史
那珂川で水戸藩が行った水利事業として、小場江堰、備前堀があります。
備前堀は、伊奈備前守忠次により、千波湖から水を引いて那珂川右岸一帯の水田のかんがいに利用されるようになりました。
小場江堰は、久慈川で多くの堰の建設に携わった永田父子により那珂川左岸の水田などをかんがいするために造られました。
どちらの堰も、現在でも農地のかんがい用水に利用されています。那珂川の利水の現況
小場江堰
那珂川は、かんがい用水・上水道用水・工業用水の水源として利用されています。
久慈川・那珂川の主要な渇水
久慈川流域、那珂川流域では、4月下旬~5月上旬に渇水による河川流量の減少により、海水が(塩分)が遡上し、水道用水や農業用水の取水が一時停止するなどの影響を受けました。
年/状況 期間 対応 昭和62年 4~5月 有効利用及び節水協力 平成5年 4~5月 有効利用及び節水協力 平成6年 4~5月 有効利用及び節水協力 平成8年 4~5月 有効利用及び節水協力 平成13年 4~5月 有効利用及び節水協力 ●節水にご協力ください。