国土交通省 関東地方整備局 二瀬ダム管理所
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二瀬ダムについて

  • ダムの概要

    二瀬ダム1

    二瀬ダムは、その高さ95m、天端幅288.5m、コンクリート打設量356,000m3の重力式アーチダムで、総貯水容量26,900,000m3、有効貯水容量21,800,000m3の貯水池によって計画高水流量毎秒1,500m3の46%に相当する毎秒700m3の洪水をカットすることにより下流の水害防止に役立てるほか、貯水池からの放流によって下流熊谷市附近の大里、元荒川、櫛引、本畠地区を併せた8,603haのかんがい用水の確保を図り、さらにダム直下に設けられた最大出力5,200kw/hの発電所(東京発電(株)管理)によって、年間最大17,487Mwhの発電を行うことができます。

    二瀬ダム1

    二瀬ダムは、昭和27年度より当時の建設省によって実施調査が行われ、続いて昭和29年8月秩父市にダム建設のため二瀬工事事務所を開設、その後昭和32年に二瀬ダム工事事務所と名称変更し、10月よりダムサイトの掘削を開始、昭和33年12月本体コンクリート打設が開始され、そして昭和35年11月には第一次湛水開始、翌年昭和36年1月本体コンクリート打設が完了し、着工以来4年余りの歳月と総事業費53億円を要して昭和36年12月完成に至りました。

    この二瀬ダムによってできた人造湖は、昭和37年5月にこの地にゆかりの深い秩父宮妃殿下によって「秩父湖」と命名され、奥秩父の観光名所の一つに数えられ人々に親しまれています。

    貯砂ダム

    二瀬ダムの完成から50年間が経過し、堆砂量が計画堆砂量5,100,000m3(100年計画)の約91%まで進んでおり、ダム貯水池の機能維持を目的として平成元年3月に貯砂ダムを完成させました。ダム貯水池上流端に貯砂ダムを設けることにより、現在の土砂流入を抑止することでダムの寿命を少しでも長くするほかに、貯砂ダムに堆砂した土砂は、河川環境の保全のため、ダム下流に土砂還元を行う試みなどをしています。

国土交通省 関東地方整備局 二瀬ダム管理所
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