事務所の取り組み
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堤防は決壊することもあります!!
私たちは、洪水、高潮等による災害の発生の防止及び被害の軽減のため、築堤や堤防のかさ上げ、引堤などの対策を行い、洪水が河川から溢れないよう努めるとともに、堤防そのものを拡幅し堤防が決壊しないよう努めています。
しかし、洪水により水位が計画高水位(H.W.L.)に達しなくても被害が発生します。
堤防は過去から幾度も工事が行われており、築堤履歴は複雑で不明確な部分があるため、堤防内に河川水が浸透すること等により堤防が決壊する恐れがあります。1.堤防の変遷
2.砂(砂質土)・砂礫層は水を通しやすい
※浸潤線:土中に浸透した水の流れている水面の高さを表した線
堤体漏水対応状況(月の輪工法)
基盤漏水状況
河川水の浸透による被害事例
過去からの河川工事によって洪水に対する安全度は上がってきています。
しかし近年の洪水では、水面が堤防の上面まで余裕がある時点にもかかわらず、堤防基盤から漏水することがあります。また、漏水がきっかけで堤防が崩れるケースもあり、堤防の決壊を引き起こす可能性を秘めています。
堤防基盤漏水
堤防基盤漏水
平成10年9月 北川辺町(現・加須市)
堤防基盤漏水
平成10年9月 栗橋町(現・久喜市)
堤防基盤漏水
堤防基盤漏水
堤防基盤漏水
平成13年9月 加須市
堤防基盤漏水
昭和57年 松戸市
堤防はこうして壊れる!!
堤防の安全度が低いと壊れることがあります。