利根川の紹介
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歴史散歩「利根川の碑」
水神宮
説明
栗橋の「水神宮」暴れ川の平定を願って
栗橋町の国道4号線沿いにある日蓮宗常薫寺の西側は、利根川の堤防の地続きで、ちょっとした広場になっている。そして、堤防の中段に当たるところに北向き(利根の川筋向き)に小祠が祀られている。本体は台座とも高さ2メートルばかりで、中央に「水神」と刻まれた碑がはめ込まれている。周囲はサンゴ樹やイチョウなどが植えられているが、大変風通しがよい。
一般に河川の命数は三百年くらいといわれている。古来治山治水の専門家のいうところであるが、いかなる河川たるとを問わず、流路流域の変遷のあるのは免れない命運にあるとか。とはいうものの、利根川のように数百年の余も変遷が著しい例は他にないことだという。しかも、洪水氾濫を繰り返して、その被害の大なること比類がない。
水神宮は1931(昭和6)年に、東京土木出張所長真田秀吉が個人で建設したものであるが、治水に従事する者として尽くすべきは尽くし、あとは神にすがる気持ちで水神社を祀ったものであろう。位置
埼玉県久喜市栗橋