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鬼怒川・小貝川を知る

  • 鬼怒川・小貝川の自然環境

    鬼怒川・小貝川では、多種多様な魚や動植物が生息しています。

    鬼怒川の自然環境

    鬼怒川上流域では、礫河原特有のカワラノギク、カワラハハコ等が自生しています。河畔林はオオタカのえさ場となるとともにサシバ等の小型の猛禽類が営巣しています。また、アユ、サケが遡上する河川として有名です

    自然環境

     鬼怒川の源流、鬼怒沼は日光国立公園内に位置し、標高2,000m付近とわが国で最も高いところにある高原湿原といわれています。周囲4kmほどの湿原の中には、約100種類の湿原植物が見られます。
     鬼怒川上流域では、イワナ、ヤマメなどの魚がすみ、中下流部ではアユ、鯉、フナなど多くの魚が生息しています。毎年、サケの遡上も確認されています。

    魚の6つの写真

     植物では、上流域の砂礫河原でカワラと名に付くもの「カワラハハコ」「カワラサイコ」「カワラヨモギ」「カワラネデシコ」、そして「カワラノギク」が確認されています。その他「ミクリ」など貴重な植物が生育しています。
     中下流部では、「コナラ」「タチヤナギ」などの樹木群が繁茂し、「チョウサギ」等の格好の営巣地となっています。

    植物の7つの写真

    小貝川の自然環境

    小貝川は、フジバカマやキタミソウの絶滅危惧種をはじめとして多くの希少種が生育する自然の宝庫です。

    自然環境
    オオムラサキの写真

     小貝川は、鬼怒川が山地からの流れなのに対して、水田の水の集まりからなってます。したがって、小貝川の河川敷には豊かな土壌が堆積し、生育する植物層は鬼怒川の砂礫河原に比べてずっと豊富です。小貝川の特徴的な樹木群としてカラコギカエデの群落、国蝶オオムラサキの食草となるクヌギやエノキの群落、それに混じってゴマキが点在しています。草本類では、ノウルシやヒメアマナ、ヒノキカサ、希少種に指定されているフジバカマ、そして平成13年に初めて確認されたキタミソウの大群落が見られます。全国的には激減しつつある植物が生育している貴重な空間となっています。

     魚類は、福岡堰、岡堰、豊田堰の3大堰をはじめ大小多数の取水堰が設けられ、耕作期から収穫期まで(3月終わりから9月末まで)水がせき止められ、全川を通じて流れが穏やかなことから、フナ、コイ、オイカワなどが多く生息します。
     河川敷内の樹木群は、鬼怒川同様に「チュウサギ」等の格好の営巣地となっています。真岡市を流れる小貝川では、数が減ってきた「ホオアカ」の繁殖が確認されています。

    植物の写真
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