みなとみらい地区周辺の官庁施設
横浜営繕事務所は、神奈川県内にある官庁施設の整備を行っています。(※防衛省等の特殊施設を除きます。)
下の写真は、横浜みなとみらい地区周辺の夜景写真です。
この写真の中には、横浜営繕事務所が整備した官庁施設が7施設写っています。どのような施設があるでしょう?
正解は…
このような施設が写っていました。写真左側から簡潔に紹介していきます。
(1) 横浜第2合同庁舎(みなとみらい線馬車道駅近く)

横浜営繕事務所が手がけた代表的なプロジェクトの一つです。
平成8年に建てられた地上23階地下3階・鉄骨鉄筋コンクリート造の合同庁舎です。
【関東財務局横浜財務事務所】や【横浜地方法務局】等、20近くの国の官署が入っています。
大正15年に建てられた旧生糸検査所「キーケン」の外観を復元し、歴史的景観の保全に寄与しています。
横浜第2合同庁舎についての詳しい情報はこちら(完成施設の紹介へ)
(2) 横浜税関本関(みなとみらい線日本大通駅近く)

横浜三塔の一つ、「クイーンの塔」の愛称で広く親しまれている【横浜税関】の本関庁舎。実はこちらも横浜営繕事務所が手がけた代表的なプロジェクトの一つです。
昭和9年に建てられた地上5階・鉄筋コンクリート造部分と、平成15年に増築された地上7階・鉄骨造部分とで構成されています。
イスラム風ドームやアールデコの特長を持つ既存庁舎部分を最大限に保存・活用し、建物の歴史的価値を継承しています。
横浜税関についての詳しい情報はこちら(完成施設の紹介へ)
(3) 横浜第二港湾合同庁舎(みなとみらい線日本大通駅近く)

昭和48年に建てられた地上10階地下1階・鉄骨鉄筋コンクリート造の合同庁舎です。
庁舎には、【横浜検疫所】ほか2官署が入居していましたが、(4)で紹介する「よこはま新港合同庁舎」に移転することになりました。
(4) よこはま新港合同庁舎(赤レンガ倉庫近く) ※夜景写真撮影時は工事中です。

令和5年完成の地上7階・鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の合同庁舎です。
旧横浜第一港湾合同庁舎の跡地に、これまで横浜市内に分散していた多種多様な用途の15官署が入ります。【横浜営繕事務所】もこちらの庁舎に入居しています。
「PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファィナンス・イニシアティブ)」といい、民間の資金や経営能力・技術的能力を活用して、公共施設等の建設、維持管理、運営等を行う手法を用いています。
横浜地方合同庁舎(仮称)整備等事業についての詳しい情報はこちら(関東地方整備局HP)[外部サイト]
(5) 横浜税関監視部分庁舎(横浜港大さん橋国際客船ターミナル近く)

昭和45年に建てられた地上2階・鉄筋コンクリート造の事務庁舎です。
【横浜税関監視部】が入っており、大さん橋ふ頭に横浜水上警察署と並んで建っています。
(6) 国立横浜国際会議場(みなとみらい駅直結パシフィコ横浜内)

平成6年に建てられた地上7階地下1階・鉄骨鉄筋コンクリート造の国立大ホールです。
みなとみらい21地区の海側に展開する複合MICE施設の一つで、ホテル・会議センター・各種ホールとともに【株式会社横浜国際平和会議場(略称パシフィコ横浜)】が管理運営(一部区分所有)を行っています。
エントランスロビーには大規模なステンドグラスが設置され、建物は外観から細部にいたるまで海をモチーフとしたデザインが施されています。
(7) 横浜海上防災基地(赤レンガ倉庫近く)

平成7年に建てられた地上4階地下1階・鉄筋コンクリート造の【海上保安庁】の庁舎です。
新港ふ頭の先端に位置し、令和4年には津波対策改修工事が完了しました。
おわりに
以上7施設のご紹介でした。すでにご存じの建物や国の官署はありましたか?
今回ご紹介した施設は、みなとまち横浜の文化や経済の発展を支え、人々の生活を守る重要な役割を持っています。
古くからこの地に根付いている施設も多く、歴史的な景観・建物のデザインは重要な観光資源にもなっており、それらを保存・活用していくことが私たちの使命の一つです。
横浜営繕事務所管内には他にも多種多様な施設があります。
「官庁施設」や「公共建築」と聞くと少しお固いイメージがあるかもしれませんが、気象台や裁判所、警察学校等、興味深い建物がたくさんあります。
親しみやすく、安全で便利な施設整備の実現を目指す、私たちの “営繕” 事業に是非関心を持っていただけると幸いです。