かわづくり
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わたらせ川を知ろう
災害と防災その1
渡良瀬川の主な洪水
川は、わたしたちに大切な自然の恵みを与えてくれるとともに、ときに洪水によって大きな被害をもたらすこともあります。
渡良瀬川流域でも、これまでたびたび洪水の被害に見舞われてきました。カスリーン台風
はげしい流れの中をつなを頼りにあるく人々(足利市)
なかでも昭和22年9月に 関東地方 ( かんとうちほう ) をおそったカスリーン台風は、 戦後最大級 ( せんごさいだいきゅう ) の 規模 ( きぼ ) で、渡良瀬川流域だけで 死者 ( ししゃ ) ・ 行方不明者 ( ゆくえふめいしゃ ) が700人を越える 大惨事 ( だいさんじ ) を引きおこしました。
秋の 長雨 ( ながあめ ) で 地層 ( ちそう ) がゆるんでいるところへ、カスリーンは 集中豪雨 ( しゅうちゅうごうう ) をふらせたため、 土石流 ( どせきりゅう )が流れくだり、東村(現・みどり市)・黒保根村(現・桐生市)、大間々町(現・みどり市)に大きな被害をあたえました。
また足利市・桐生市では 堤防 ( ていぼう ) が 決壊 ( けっかい ) し、死者・行方不明者が465人、流されたり 壊 ( こわ ) れた家は31,062軒もありました。ダムや遊水地がつくられ 洪水を小さくすることに役立っています
渡良瀬川流域はこうした大きな被害がたびたびありましたが、草木ダムや桐生川ダム、松田川ダムや渡良瀬遊水地がつくられてから大きな水害はへってきました。ダムや遊水地は大雨や台風のときに水をためておくことができ、洪水を小さくすることができるからです。堤防 ( ていぼう ) をつくります
ダムや遊水地だけでなく、堤防も昔から洪水をふせぐためにとても大切な役割がありました。もちろん、洪水がおきないように、今もつくられています。