5.下館市小学校4年生からの質問
鬼怒川の言い伝えがあれば教えてください。昔話とかおきゃら伝説の他になにかありますか。
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こんにちは!
質問をしてくれてどうもありがとう。ボクと同じ下館のお友達から質問をもらえるなんて嬉しいなぁ。
でも・・・鬼怒川にまつわる言い伝えはボクにも、もうわからないんだよ!
役に立てなくてごめんね。そのかわり、鬼怒川の支川・
ダイヤ川と小貝川の支川・牛久沼にまつわる言い伝えを紹介するよ。
- まずは、鬼怒川の支川、大谷川(ダイヤ川)にまつわる話だよ
「追分地蔵尊」
栃木県の今市市には、安山岩の丸彫り座像の地蔵が、
例幣使街道と日光街道の分かれる所にあるんだ。
江戸時代初期、ある石工が大谷川原に埋まった石にノミを打ち込んだところ、
石から血がにじみ出てきたんだ。 掘り起こしてみると、大きな地蔵で、
これを村人達が運んで行くと、追分(おいわけ)の所で動かなくなったので、
そこに安置することにしたんだ。
その後、如来寺へ移したら地蔵の泣き声が聞こえたんだよ!
それで村人たちは、「この地蔵は、日光の含満ヶ渕の親地蔵なのだろう。
洪水で流されてきたが、日光がよく見える元の追分に安置することにしよう」
と決めたという言い伝えがあるんだよ。
それで、これを「追分地蔵尊」と呼んでいるんだ。 1728年には、この地蔵の記録が残されているので、
それ以前に、大きな洪水があってこの地蔵が流されたと言われているんだ! (参考:「鬼怒川・小貝川
自然 文化 歴史」)
- 次は、小貝川の支川、牛久沼にまつわる話だよ
「牛久沼」
むかし、龍ヶ崎の金龍寺に知雲という小坊主がいたんだ。
大食いで、怠け者で、食事のあとはいつも横になり、寝てばかりいたんだよ。
和尚さんがこの怠け癖を直そうと思い、
「食べてからすぐに寝てばかりいると牛になってしまうぞ」
と何度も注意したんだけれども直らない。
そうこうしているうちに、この小坊主は本当に牛になってしまったんだよ。
小坊主は、牛になった自分を恥じて、沼に飛び込もうとしたんだ。
でも、これに気づいた和尚さんが、追いかけて尾をつかんで引き戻そうとしたけれど、
尾は切れてしまい、牛は沼の中に沈んで行ってしまったんだ。
このことから、この沼を牛久沼(牛食う沼)というようになったんだって! (参考:「鬼怒川・小貝川
自然 文化 歴史」)
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