かわづくり
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富士川総合土砂管理
富士川水系全体の土砂バランスを考慮し、以下の項目について、富士川水系で一貫した総合土砂管理として行う必要があり、検討を行っていきます。
1. 洪水や平常時の土砂移動に伴う局所的な河床上昇や洗掘による洪水氾濫から人命、財産を守る
2. 土砂移動に伴う環境変化及び景観上の問題を望ましい姿へ近づける
3. 水系で一貫した土砂環境を望ましい状態に維持するため、土砂の有効活用を図る
脆弱な地質
富士川上流部での砂防事業(支川小武川大棚沢)
● 流域の西側を糸魚川・静岡構造線が走り、山地の地質は脆弱で七面山の大崩をはじめ大規模な崩壊が多く分布し絶えず土砂が流出していることから、砂防事業が実施されています。
昭和57年洪水で突如出現したミニ・グランドキャニオン
● 昭和57年洪水では、大規模な河床洗掘により長野県と山梨県の県境付近の釜無川にミニ・グランドキャニオンが出現しています。
天井川と局所洗掘
崩壊土砂が河道に流出し、甲府盆地及び河口部で天井川を形成しています。
海岸浸食
● 砂防事業により土砂流出が抑えられている反面、河口部では海岸浸食の問題も発生しています。
● 海岸浸食、天井川、局所洗掘対策のため水系一環の土砂管理が必要となっています。海岸侵食(平成8年):富士海岸(蒲原)(赤色の破線は昭和22年の海岸線)最大34.0m後退しています