かわづくり
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維持管理事業
いつもしっかりと川を見つめ、流域の暮らしを支えます。
富士川は、長野・山梨・静岡の3県にまたがる、流域面積が3,990km2、幹線流路延長が128.0kmの一級河川で、そのうち甲府河川国道事務所で管理する延長は、富士川、釜無川、及び笛吹川等合わせて約122kmです。 沿川住民が安心して生活でき、多くの人々から親しまれる河川とするために堤防、護岸、河川構造物等の河川管理施設の維持・管理や堤防除草、河川巡視や定期的な点検等を実施しています。
日常管理
・堤防、護岸や排水機場等の河川管理施設の点検を行います。点検により、変状が確認された際には、補修等を行います。
・堤防の状態を点検・把握するために堤防除草を実施します。
・川の機能が正常に保たれているか、また堤防や樋管などに変状がないかなど、管内の河川巡視を実施します。緊急時の対応
・洪水や地震が発生した場合は、堤防、護岸、樋門、及び排水機場などの状況を確認し、被災に対して迅速に対応します。
河川の機能をいじするための工事
・洪水時において安全な流れの阻害となったり、河川の状況把握に支障となる河川内に繁茂した樹木の伐採を行います。
富士川河川維持管理計画
河川維持管理は、洪水・高潮等による災害が防止され、河川が適正に利用され、流水の正常な機能が維持され、河川環境が保全されるよう、河川及び河川の存する地域の特性を踏まえながら実施する必要があります。
高度経済成長期を中心に多く整備されてきた施設の更新時期を迎えている中で、河川管理の目的が達せられるよう、より効果的・効率的な維持管理を進めていくために、維持管理の目標、河川の状態把握の頻度や時期等具体的に定め、概ね5年間を基本とした河川維持管理計画を作成しました。
なお、河川維持管理計画は、河川、河川管理施設等の状況の変化、河川維持管理の実績、社会経済情勢の変化等に応じて適宜見直しを行う予定です。■河川延長
河川延長に関する資料は下記よりご確認頂けます。河川管理レポート
全国各地での大規模水害の発生、社会資本の老朽化や、近年の財政状況も踏まえ、より効果的・効率的な河川管理が求められています。また、合わせて、維持管理に係る社会的な関心も高まりつつあるところです。
このような背景を踏まえ、甲府河川国道事務所が管理する釜無川・笛吹川・富士川において、日々の河川管理の取り組み状況等を整理した年次レポートを『河川管理レポート』としてとりまとめました。
『河川管理レポート』により地域の皆様に普段見えにくい河川管理の取り組みを知って頂くとともに、補修実績や施設変状傾向等を踏まえたより効果的・効率的な河川管理を行う事を目指しています。令和 5年度版 河川管理レポート
[PDF:4.0MB]
令和 4年度版 河川管理レポート
[PDF:5.7MB]
令和 3年度版 河川管理レポート
[PDF:5.6MB]
令和 2年度版 河川管理レポート
[PDF:3.8MB]
洪水時・地震時における河川の状況把握
洪水や地震が発生した場合、堤防や護岸、樋門、排水機場などの河川管理施設の被災状況や水防団等の活動状況等を把握し、被災に対していち早く復旧を図る必要があります。このため、洪水時や地震発生時に富士川、釜無川、笛吹川等において状況把握を行っています。
地震・災害対応
台風や豪雨によって洪水が起こったり、また地震が起こったりして堤防や護岸が破損した場合には、災害申請をして、ただちに災害復旧工事を行います。
水質の実態把握と水質事故対応
富士川においては、昭和47年より本格的な水質の採取分析を実施しています。また、笛吹川では、桃林橋地点において平成12年度より水質自動監視装置を設置し観測を開始。さらに、笛吹川合流後の富士橋地点でも平成3年度より水質自動監視装置を設置し観測を行っています。
油・化学物質などの毒物の流出によって突発的に生じる水質事故は、大量の魚介類をへい死させたり、浄水場等での取水を停止させることから、市民生活などに大きな被害を与えます。この突発的な水質事故は、いつ、どこで、どのような形で起こるかわからないことから、速やかに対処するために、流域住民の方々の協力が必要になります。もし水質事故に気づいたら、下記の通報連絡センターまでご連絡をお願いします。
連絡先 富士川通報連絡センター
甲府河川国道事務所河川管理課内
TEL 055(252)8888流水占用(水利用)、河川敷の占用、河川砂利の採取および工作物の新築改築等の許認可
■流水占用(水利用)
周囲を山々に囲まれた富士川水系では、標高差のある地形を利用した水力発電が古くから行われ、水利用全体の76.2%を占めています。■河川砂利の採取
富士川における砂利採取は、昭和初期に始まり戦後復興期に入ってから急激に需要が増えたことに伴い、砂利の乱掘による河川流路の変化とダンプトラックによる運搬路沿道の公害が発生しました。また、砂利の賦存量は年々減少したため、砂利採取規制計画を策定し、昭和41年度からこの規制計画に基づき採取が行われるようになりました。さらに、昭和50年代初め頃より富士川は昭和53年度、釜無川は昭和57年度、笛吹川は昭和48年度から特定砂利採取計画により砂利採取を実施しています。■河川敷の占用
直轄管理区間の河川では、全体面積の約82%を高水敷が占め、その大部分が国有地となっています。しかし、急峻河川で河川自体が砂利層となっているため、土地の有効利用は限られ、自然な未利用地が大部分となっています。占用の許可を受けている土地の利用目的は、下流部においては沿川周辺の人口過密により運動場、公園等の施設が不足していることもあり、さらなる整備が求められているのが現状です。上流部の盆地部分では、サイクリング道路、公園として多く利用されています。