2022年04月15日
国土交通省 関東地方整備局
品木ダム水質管理所
群馬県渋川市で利根川へ合流する吾妻川は、草津白根山に起因する酸性河川の流入によって酸性化し、古来より魚も棲まない「死の川」と呼ばれていました。この酸性水により鉄やコンクリートで造られた河川工作物は急速に劣化したり、農業用水の灌漑エリアでも酸性化が著しい土壌となるなど、地域経済の発展や水利用の大きな障害にもなっていました。そして、その影響は利根川本川にまで及んでいました。
この酸性河川のうち、酸性度の高い湯川・谷沢川・大沢川に石灰を投入し中和を行う水質改善事業を行っているのが「品木ダム水質管理所」です。
中和事業は昭和32年に群馬県単独の事業として調査に着手し、昭和39より中和作業を
開始しました。その後事業の重要性により昭和43年に直轄化され、現在まで365日24時間休むことなく行っています。
令和4年度の予算と主要事業は以下の通りです。
事業費 | 予算額(億円) | 主要事業 |
堰堤維持費 | 10.5 | 酸性河川の中和事業、 品木ダム浚渫 |
堰堤改良費 | 2.3 | 中和施設改修等 |
計 | 12.8 |