2022年01月17日
大宮国道事務所
工事発注において、予定価格超過や入札参加者がいないことなどを理由として、入札のとりやめや不調が予測される工事について不調不落対策を試行しております。
今回発注する下記工事(1)(2)は、標準的な積算と実勢価格に乖離が生じていることが予想されため、以下の(1)(2)(3)(4)を試行、(5)(6)を採用します。
【対象工事(※工事の概要は本文資料(PDF)別添の工事概要を参照してください)】
(1)R3浦和・春日部管内交通安全対策工事
(2)R3大宮・熊谷管内交通安全対策工事
(1)「公募型指名競争入札方式(総合評価落札方式)」
競争参加者が少数と見込まれ、技術難易度が比較的低い工事について対象工事ごとに技術資料収集に係る公示資料の交付を受けて、競争参加希望者が参加表明確認申請書及び技術資料(参加要件は企業のみとして技術者要件を求めない。)を提出し、指名基準による選定を行い、指名された競争参加希望者により総合評価落札方式で落札者を決定するものです。
なお、総合評価は、災害活動実績を加算点としています。
(2)「間接工事費実績変更方式」
安全費・運搬費において、標準的な積算と実勢価格に乖離が生じることが予想されるため、その妥当性を確認のうえ実績により共通仮設費(率分)を変更する「間接工事費実績変更方式」を試行します。
(3)「見積活用方式」
市街地であり現道交通及び沿道店舗等の出入りを確保しながら交差点内での限られた狭隘な作業ヤード内での施工となる工事のため、作業効率が低下することが懸念されます。
このため、入札者から見積の提出を求め、その価格の妥当性を検証のうえ、予定価格に反映する「見積活用方式」を試行します。見積を求める工種は、標準的な積算と乖離が予想される工種より選定しています。
(4)「難工事指定」
工事を適切に完成させた場合、その後の発注工事における総合評価項目「難工事施工実績評価対象工事(試行)」を加点対象とする「難工事指定」を試行します。
(5)「余裕期間制度(任意着手方式)」
契約日から工事着手期限日(令和4年4月1日)までの期間において、受注者が任意に工事着手日を選定できます。余裕期間内は、監理技術者の配置を要しません。また、余裕期間内は、工事請負約款第11条に定める現場代理人の常駐を要しません。
(6)「施工箇所が点在する積算方法」
施工箇所が点在することから、建設機械を運搬する費用や交通規制等がそれぞれの箇所で発生するなど、積算額と実際にかかる費用に乖離が考えられることから、箇所毎に共通仮設費、現場管理費の算出を行う「施工箇所が点在する積算方法」を採用します。