2022年11月15日
日光砂防事務所
近代砂防として大正5年から内務省により直轄砂防事業が開始されている。
東京帝国大学農科大学林学科(明治44年卒)、更に同大学工科大学土木工学科(大正3年卒)において学業を修め、農商務省山林局を経て内務省東京土木出張所に内務技師(大正7年)となった蒲孚氏(以後、蒲技師)がいた。
蒲技師は、関東、東海、北陸を中心に100基もの砂防堰堤建設に携わり、現在では大正から昭和時代の治水砂防を築いた巨匠といわれている(昭和58年逝去、享年95)。
蒲技師の没後39年が経過した令和4年2月、旧蒲家宅から蒲技師宛の絵葉書が多量に発見され、高橋良子氏(蒲技師の孫)は絵葉書の調査を始めた。
高橋良子氏は絵葉書の調査をとおして蒲技師の砂防堰堤建設に関わる功績を知り、重要文化財となっていた本宮砂防堰堤(富山県)を同年6月に見学したとき、蒲技師の足跡を辿ることを決意された。
今回、日光砂防事務所は高橋良子氏とともに、蒲技師が携わり100年以上前に完成し現存している稲荷川流域の砂防施設について、今でも世界遺産や日光の人々の命・暮らしを土砂災害から守っている稲荷川砂防堰堤群などを辿ることになりました。
○蒲技師の足跡 稲荷川砂防堰堤群を辿る
・実施日時:令和4年11月18日(金) 10時00分~12時30分
・場所:稲荷川流域(稲荷川床固群、稲荷川砂防堰堤群、日向砂防堰堤)
・来訪者:高橋良子氏 他2名
・要旨:蒲技師が計画・設計した砂防施設を辿る
※添付資料(資料1)内務技師蒲孚の足跡を辿って
・本件の後、令和4年11月18日(金)13時30分~16時30分に稲荷川の歴史的砂防施設を日光砂防ボランティア協会と共同して点検を実施します。
□報道関係者様へ
取材を希望される場合は、11月17日(木)16時までに下記の問い合わせ先へご連絡ください。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用をお願いします。また、体調が優れないときの取材は控えていただきますよう重ねてお願いいたします。
日光砂防事務所ホームページURL http://www.ktr.mlit.go.jp/nikko/