2022年10月25日
常陸河川国道事務所
霞ヶ浦導水工事事務所
茨城県土木部河川課
水戸市都市計画部公園緑地課
1.試験通水の実施状況
8月16日~26日の11日間は、24時間連続通水(合計約230万立方メートル。千波湖約6.4杯分に相当する水量)を実施し、9月5日~16日の12日間は、1日9時間通水(合計約100万立方メートル。千波湖約2.7杯分に相当する水量)を実施しました。
2.試験通水による水質改善効果等の確認状況
【水質改善効果の確認状況】
・通水前は、桜川や千波湖の水⾯をアオコが覆い、景観や水辺環境が悪化していましたが、通水開始後は、徐々に紙面を覆っていたアオコが薄まり、水質が改善していく様子を確認しました。現地状況は本文資料(PDF)別紙1のとおりです。
・通水後の水質は、以下のとおりでした。調査結果は本文資料(PDF)別紙2のとおりです。
<千波湖 (湖内中央付近)>
・最初の24時間連続通水により、CODが大幅に減少しました。(約11ミリグラムパーリットル減少)
・通水停⽌後の1週間でCODが少し増加しましたが(約1ミリグラムパーリットル増加)、その後、1日9時間の通水期間中は、CODは維持されていました。
<桜川 (搦手橋)>
最初の24時間連続通水により、BODが減少し(約1ミリグラムパーリットル)、その後もBODは維持されていました。
・なお、桜川合流後の那珂川には、水質悪化等の影響はありませんでした。
【施設機能の確認状況】
通水期間中、那珂川取水口のスクリーン等による魚類迷入の防止状況や千波湖導水施設 (桜川取水堰、管路、計器等)の稼働確認を行い、各施設に問題がないことを確認しました。
【今後の予定】
来年度以降は、通水開始時期を更に前倒して、桜川(千波湖)の水質が悪化する前から通水し、効果的な水質改善のための運用方法を検討して参ります。
今回の試験通水の目的や概要については、本文資料(PDF)別紙3(令和4年8月10日記者発表資料)をご覧ください。