営繕
国と地方公共団体が連携して施設を一体的に整備することにより、地域の国公有財産の最適利用を図ることを目的として、国、東京都、世田谷区の3者が入居する全国で初めての合同庁舎として整備を行った。
敷地は世田谷区役所が近接する住宅街にあり、近接する国有地(旧世田谷税務署)と都有地(旧世田谷都税事務所)を一体的に利用することとし、周辺に点在していた法務局や世田谷図書館を合わせた3者5機関を1つの庁舎に集約した。これにより、利用者の利便性向上や業務の効率化、老朽化の解消、地域防災への寄与のほか、敷地の一体利用により創出したオープンスペースによる景観整備への貢献などが可能となった。
外観は「縦ルーバー」による彫りの深いデザインとし、自然な色合いと、建物ボリュームの分節化によって周辺環境への圧迫感を低減し、周辺の街並みと調和する施設となるよう整備を行った。
また、ユニバーサルデザインについては、各階に多機能トイレを設置したほか、図書館のある1階には音声誘導装置や子供用トイレを設けるなど、誰もが使いやすい庁舎となるよう配慮した。
所在地:東京都世田谷区若林4-22-14
敷地面積:4,129m2
延べ面積:13,496m2
構造階数:RC-6-1
完成年度:平成28年度