地域との連携
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綾瀬川清流ルネッサンス
沿川自治体の取り組み
河川浄化に向けた足立区の取り組み
足立区を流れる綾瀬川は、昭和40年代の高度成長期に工場排水や家庭からの排水で汚濁が進み、全国で一番汚い川になってしまいました。その後、下水道を普及させたり、浄化施設を作るなどして川の浄化に取り組み、ひと頃に比べると非常にきれいになりました。しかし、まだまだ人が遊んだり魚の棲めるような清流にまではなっていません。
これからも区民の皆さんと一緒に綾瀬川の浄化に取り組み、水のきれいな親しめる綾瀬川にしていきましょう。1.綾瀬川浄化対策協議会 ~河川浄化の取り組み~
綾瀬川の下流域の自治体でつくる協議会で、関係機関と連携しながら浄化対策を検討しています。また、綾瀬川の水質調査をしたり、川に棲む生き物の調査を定期的にしています。
協議会に入っている自治体は、川口市、越谷市、草加市、八潮市、葛飾区、足立区の2区4市で、他にさいたま市が協力市として参加しています。2.綾瀬川清流ルネッサンス2地域協議会 ~河川浄化の取り組み~
綾瀬川の最上流から最下流までの自治体と国、埼玉県、東京都、学識経験者等がメンバーとなり、下水道の普及や浄化施設の設置など、総合的な綾瀬川の浄化対策を実施し、あわせて住民への啓発事業を合同で行っています。
(1)綾瀬川みんなで水質調査
地域協議会の啓発活動として、毎年7月に綾瀬川流域で一斉に行います。参加者に実際に綾瀬川を体験していただき、川の臭いを嗅いだり、簡単な水質検査をして、どのぐらい汚れているかを体験してもらいます。(2) 綾瀬川クリーン大作戦
毎年10月に綾瀬川流域で協議会の自治体が一斉に実施します。住民に呼びかけて綾瀬川の清掃をしたり、浄化施設の見学などをして、綾瀬川の現状を知ってもらいます。平成18年度は、「あだち3Rフェア」で、綾瀬川のことをPRしました。(3) 水環境モニター制度
希望する住民にモニターになっていただき、魚や油の浮上がないか、綾瀬川の監視をしたり、川の水の簡易な調査をして、定期的に報告していただきます。足立区では現在、9名の区民の方がモニターに登録しています。3.浄化施設の設置
足立区花畑8丁目に「桑袋浄化施設(曝気付き礫間接触酸化方式)」が、平成16年に完成しました。綾瀬川支流の伝右川の水を浄化して、併設している桑袋ビオトープ公園の池や綾瀬川に流しています。
4. 桑袋ビオトープ公園 「あやせ川清流館」の設置
桑袋浄化施設に併設して、綾瀬川の情報を住民に発信する「あやせ川清流館」が平成17年に完成しました。館ではパネル展示やビデオなどで綾瀬川の浄化対策や流域自治体の取り組みなど、さまざまな情報を提供しています。また、自然観察会などのイベントを定期的に開催しています。
5.学校における環境講座
区内の小・中学校から希望があると、職員が講師になり出前講座を開催します。児童・生徒に区内の川の現状を説明したり、パックテストで川の水の検査を体験して、現在の綾瀬川の状況を理解してもらいます。また、自分たちが川をきれいにするためにはどんなことをすればいいのか、一緒に考えてもらいます。