国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所
江戸川河川事務所ホーム > 川について知る > 川の建物・水門・閘門

川について知る

  • 川の建物・水門・閘門

    水門・閘門

    船舶通過イメージ図

    水門はこの中でもみなさんがご存じの言葉だと思います。その役割は、運河・水路などで水量・水位の調節をするものです。 それでは閘門(こうもん)とはどのようなものでしょうか。それは、運河・放水路などで水量を調節するための水門でもあり、水位の高低差の大きい運河や河川などで、船舶を通過させるために水を調節する役割もあります。

    コンクリート時代の到来を告げた歴史的建造物・関宿水閘門

    関宿水閘門

    江戸川が利根川から分かれる場所、つまり江戸川の起点付近にあるのが関宿水閘門です。関宿水閘門は、江戸川を流れる水量を調節することと船を安全に通すことを目的に、大正7年(1918)に着工し、昭和2年(1927)に完成しました。実に9年におよぶ大工事でした。

    当時の日本は、大型建造物がレンガ造りからコンクリート造りへと移り変わりつつある時代でした。そのため、コンクリート造りの関宿水閘門は当時の建築技術を知る上でも貴重な建造物で、土木学会選奨土木遺産に認定されています。

    水流を制御する水門には8つのゲートがあり、上流から見て右側に船が行き来する閘門が造られています。閘門の幅は10mで、長さ100mほどの水路の両側にゲートが設置されています。閘門は現在も動きますが、特別な場合をのぞいて使用されていません。

    今も現役として活躍する江戸川水閘門

    江戸川水閘門

    江戸川水閘門は、江戸川放水路と旧江戸川の分岐点にあり、旧江戸川の水の流れを調整しています。昭和11年に着工し、戦時中の昭和18年に完成しました。

    江戸川水閘門は、渇水時の海水の溯上を防止するほか、上流の水位を確保し都市用水を安定供給することを目的に造られています。上流から見て右手に造られた閘門は今も現役として活躍しています。そのためプレジャーボートや水上バスが狭い水路を通過する姿を見ることができます。春には閘門沿いの堤の桜並木が一斉に花開きます。

国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所
〒278-0005 千葉県野田市宮崎134 電話:04(7125)7311