河川・河川敷の利用
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[河川・河川敷の利用への取り組み]
ミズベリング荒川下流便り
第11回ミズベリング荒川下流会議
第11回ミズベリング荒川下流会議を、令和4年3月7日(月)に開催しました。
今回の会議では、ミズベリング先進事例紹介として、ミズベリング・プロジェクト事務局から世界や国内の水辺の活用事例報告があり、
その後に埼玉県から「Next川の再生水辺deベンチャーチャレンジ」、「SAITAMAリバーサポータズプロジェクト」、
墨田区から「北十間川周辺の公共空間利活用促進プロジェクト」について取り組みを紹介していただきました。
その後、荒川下流河川事務所や三菱地所からこれまでの取り組みについての紹介、水辺の勉強会について北区、川口市、板橋区と
足立区からの報告があり、今後の展開について意見交換を行いました。
会議には知花座長の他、沿川自治体(8市区)、企業・観光協会・商工会議所・市財団法人等に参加いただきました。意見交換
・紹介していただいたミズベリングの取り組みで共通していることは、「やりたい人がやりたいことをやっている」ということである。この気持ちがないとうまくいかない。
・水辺づくりを実施する体制は3階層ある。1層目は個人や仲良しの集まりが取り組む。2層目は地域愛がある団体や企業が取り組む。2層目の中には、地域愛の延長上にある企業の階層と、
取り組みのテーマを持っている企業による階層があると思う。3層目は行政が取り組む防災が関係する取り組みである。情報共有をする事によってつなぐきっかけになってくる。
・一般の人に、「こうやれば水辺を使って良いのだ」という認識を広げる必要がある。墨田区の事例は好事例だと思う。
・理念を見るか結果を見るかによって意見が異なってくる。思いや過程をきちんと説明して受け入れてもらえる場を作ることで様々な人を巻き込むことができる。
・様々な箇所で様々な活動が行われていているが単一の活動ではない。環境教育もあれば防災の視点も含まれているなど、どの活動も根本には「地域愛」がある。
そのため、他団体と情報共有・意見交換をすることでよりよい活動になっていく。
・活動には皆さん哲学をもって取り組まれているし、妥協点もうまく探られている。
・合意形成ではなく総意形成をすることでうまくいく。
・やる気がある人を見つけることは難しいが、人の興味を引くことはできる。興味を引いた後に、気づきを見つける機会を与えられればよい。
その中でやる気の種が芽生え、展開していくのでそこをサポートしていければうまく行くと思う。
・埼玉県の事例は、情報を受け取るだけでメンバーになれるということは新しい。情報を受け取っているうちに活動が理解されて企業も参加しやすくなる。
・企業が参加するには収益性も必要である。行政も企業の活動が地域の活性化に寄与するのであれば支援することが出来る。会議のまとめ
・「つなぐ」をテーマに進めてきたが、テーマ階層と地域階層をはっきりさせながら「情報共有」をすることで、ミズベリングの活動はどんどん広がっていく。
・各取組の成功事例を分析して情報共有できれば参考になる。
今回の会議では取り組みの際の工夫について議論でき、アイデアを生かせる時が来たと今後に期待できる会議となった。