河川・河川敷の利用
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[河川・河川敷の利用への取り組み]
ミズベリング荒川下流便り
第8回ミズベリング荒川下流会議
第8回ミズベリング荒川下流会議を平成31年2月20日（水）にアモアホールにて開催しました。
今回の会議では、ミズベリング社会実験（水辺フェスタ赤羽岩淵2018）の成果と今後の取り組み、各自治体からの河川敷活用事例の紹介の後、荒川の河川敷（緑地）を活用した水辺の賑わいづくりについて、グループワーク及び発表を行いました。会議には、座長の東京大学知花准教授をはじめ、企業・団体（5組織）と、沿川自治体（8市町村）に参加いただきました。
各班の意見交換の様子１
各班の意見交換の様子２
グループワークでは、「上流グループ」、「下流グループ」の２グループに分け、荒川の河川敷（緑地）を活用した水辺の賑わいづくりについて、議論の対象地区を検討の上で、継続的な賑わいづくりをしていくために何が必要かについて、意見交換を行いました。最後に各グループからグループワークの結果を発表いただきました。
各グループで出された主なアイデア・意見
【上流グループ】
上流Ｇは、４市区の荒川沿川の特徴を踏まえ、それぞれで考えられる活動や候補地を選び出した。
・戸田市、板橋区内の荒川の背後地は、工業用地や漕艇場などで街と川と分断されている周辺住民に影響が少ない地域特性を生かして、活用がある。
・荒川沿川にある拠点「板橋区リサイクルプラザ」や「バーベキュー場」を生かしたミズベリング活動の展開も考えられる。
・北区岩淵は、指定管理者によるバーベキュー場を展開しており、多くの集客が見込まれる状況であり、今後は、さらなる活性化が期待できる。さらに北赤羽駅に近い「浮間地区防災ステーション」でのミズベリング活動の展開も考えられる。
・足立区内の荒川左岸の荒川の背後地は、高速道路や堤防脇の道路によって街と川が分断されているが、右岸は、隣接地に住宅地や商業地が多く、街との連続性が期待できる。新田地区は、すでに「あだち自然体験デー」や地元の自然保護団体によりミズベリング活動が展開されている。今後は、北千住駅周辺の賑わいを荒川に繋げるような展開を考えたい。（足立区）
【下流グループ】
・拠点間をネットワークして賑わいを形成していくことが考えられる。
・荒川下流部は鉄道駅が比較的川近くにあり、荒川への交通アクセス性は比較的良い。また、沿川各区の荒川や隅田川、江東内部河川に船着場がある。
・東大島周辺や堀切周辺などの既存の賑わいを船で連携することで、荒川下流部一帯での賑わい形成に繋がる可能性がある。さらに、荒川、隅田川、小名木川を船舶で周遊することで各地区の賑わいを連携させていくことも考えられる。
・荒川下流方向へはサイクリングをして賑わいの場に立ち寄りつつ、帰りは自転車毎船に乗りながら帰るというような利用も考えられる。
・周遊・連携は、例えば桜・花や、BBQをテーマにするなど、季節毎に賑わいの内容を変えて楽しむことができる。また、昼間の他、夜間の賑わいの場ができるならば、キッチンカーも昼の部・夜の部と移動して展開することも考えられる。
・荒川沿川でケーブルテレビを活用した沿川のイベント情報を放映することなど、ＰＲやプロモーションの面で連携の可能性がある。
各班の発表の様子１
各班の発表の様子２
会議のまとめ
賑わいの拠点がある程度あるので、その拠点を核として、上下流方向にしみだす（エリア拡大・連携）してみるという上下流方向の展開の視点があることがわかった。また、地域特性から、戸田市・板橋区の荒川沿いでは物流や工場等、荒川に沿って居住地域がない地区もあり、日常的な賑わい形成とはやや異なる河川敷利用の方向性がある箇所もあることがわかった。荒川下流部では、葛飾区堀切のように歴史的ポテンシャルがある地区と東大島周辺の既存の賑わいのある地区が連携することで賑わいが拡大してく可能性がある。今後は、荒川の既存の賑わいの上下流方向への拡大・連携と、堤内地の街の賑わいの荒川への拡大・連携という２つの軸をクロスすることにより、新たな賑わい形成ができてくるのではないかと考えられる。
集合写真