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中和事業とは

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    暮らしと中和

    普段何気なく生活している中にも、酸やアルカリの性質を活用したものや中和がたくさんあります。仕組みを知ると、正しい使い方が分かってくることもあります。

    「暮らしと中和」では薬、食品、洗剤の分野にある酸・アルカリや中和について紹介します。

    薬と中和

     人間の生活に関わりの深い薬も、中和を利用しているものがあります。「薬と中和」では、身近な薬と中和の関係について紹介します。


    ●胃薬の働く仕組み
     胃は通常、胃壁の粘膜に守られていて胃自身を溶かすことはありません。しかし、胃壁が弱っていると、胃粘膜を荒らし、胃炎や潰瘍の原因にもなります。制酸薬は、過剰な胃酸を中和し胃の粘膜を保護します。薬の中には酸を中和するために以下のような物質が含まれています。胃は通常pH1〜2ですが、制酸薬ではpH4程度まで上げます。

    <成分例>
    ・水酸化マグネシウム..胃酸を中和する比較的速効性の制酸薬です。
    ・水酸化アルミニウム・ゲル..胃酸を中和する持効性の制酸薬です。胃の粘膜を保護する作用もあります。


    ●コラム:胃潰瘍の原因、ピロリ菌
     胃潰瘍の原因であるピロリ菌は胃の中で酵素を作り、これが尿素と反応してアンモニアを作ります。このため、胃の中のpHが崩れて消化不良になったり、胃潰瘍になるのです。

    食品と中和

     食品のパッケージをよく見ると、pHの文字を見つけることがあります。「食品と中和」では、食品とpHとの関わりを紹介します。


    ●pH調整剤って、なに?
     例えば、苺ジャムはpHの違いによって色が変化しやすかったり、コーヒーホワイトナーなどはpHによって牛乳のタンパク質が変化し、分離、沈殿などが起きます。pH調整剤はこういったことを防ぐために食品を適当なpH領域に保つために使用します。  また、pH調整剤には保存料や酸化防止剤の効果を向上させる働きもあります。pH調整剤そのもので味やにおいをつけるものではありません。


    ●コラム:食品と薬の飲み合わせ
     胃に優しくて良いのでは、と思われる牛乳も、腸内で溶けて作用する薬を飲むときには注意が必要です。牛乳によって胃の中のpHがあがってしまうと、本来の目的とはことなり薬が胃で溶けてしまい、気持が悪くなったりすることがあります。

    洗剤と酸・アルカリ

     洗剤は、酸やアルカリの性質を活かして汚れを落とします。「洗剤と中和」では、それぞれの洗剤の特性を紹介します。


    ●シャンプーとリンスと中和の関係
     石鹸シャンプーを使うと髪がきしんだような感じになりますが、これはセッケンがアルカリ性のため、髪がアルカリ性に傾いたためです。そこで、リンスは中和するためにクエン酸などを成分にしている酸性のものを用います。  一方、合成シャンプー(成分がセッケン以外のもの)は界面活性剤で汚れを落とす仕組みとなっています。シャンプーは中性から弱酸性で、マイナスイオンを帯びています。マイナスイオンを帯びた髪は静電気などが発生するので、これを中和するためにプラスイオンを帯びた界面活性剤を使用したリンスを使います。  つまり、セッケンシャンプーと合成シャンプーは汚れを落とす仕組が異なるので、石鹸シャンプーにはセッケンシャンプー用リンス、合成シャンプーには合成リンスを使わないと効果がないのです。




    ●アルカリ性洗剤、中性洗剤、酸性洗剤の違いとは?
     アルカリ性洗剤は、pH11以上のものをいい、(pH8〜11のものは弱アルカリ性洗剤といいます)アルカリ性がタンパク質と結合し溶かす性質を活かして作られています。お風呂のカビ取り、換気扇用洗剤、窓ガラス洗剤などの多くはアルカリ性です。また、アルカリ性洗剤を触ってぬるぬるするのは皮膚のタンパク質を溶かしているからなので使用の際はゴム手袋をするなど注意が必要です。
     一方酸性洗剤はpH3未満のものを言います。細胞膜を分解したり、細菌や微生物に必要な酵素を分解する作用があります。トイレの洗剤などがこのタイプです。 中性洗剤とはpH6〜8のもので、食器洗いなど比較的長時間手で触れる洗剤に多いタイプです。弱アルカリ性の洗剤と区別するためにこう呼ばれています。

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