もっと宮ヶ瀬ダムを知る
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宮ヶ瀬ダムの関連施設
石小屋ダム
石小屋ダムは宮ヶ瀬ダムの下流0.8kmの位置に建設された重力式コンクリートダムです。
石小屋ダムのある辺りには、かつては美しい中津川渓谷が続いていました。石小屋ダムには、旧中津川渓谷を模したデザインを施し、当時の面影を伝えるとともに、周囲の自然景観に馴染むように配慮されています。石小屋ダム3つの目的
1. 愛川第1発電所の逆調整池
愛川第1発電所は、電力需要にあわせて対応できるピーク式発電をおこなっています。
そのため、発電放流時とそうでない場合で放流量の変動が大きく、そのままでは下流の中津川の水位が不安定になってしまいます。そこで石小屋ダムでは、発電放流した水を一旦貯めて、中津川への安定した放流をおこなっています。
2. 津久井導水のための水位確保
宮ヶ瀬ダムの水を城山ダムに送るための津久井導水路の入口(呑口)が石小屋ダムの上流にありますので、導水のための水位を確保します。
詳しくは「総合運用の流れ」をご覧下さい。3. 宮ヶ瀬ダムの放流水の減勢
国内有数の高さを持つ宮ヶ瀬ダムからの放流水は、膨大な水のエネルギーを発生させます。
石小屋ダムでは、水の勢いを弱める減勢池としての役割も持っています。また、下流の中津川の河川維持用水など必要な水量を安定的に放流していますので、愛川第2発電所ではその放流水を利用して、24時間連続運転による発電をおこなっています。
石小屋ダム データファイル
【ダム】
位置:
左岸-神奈川県愛甲郡愛川町字向原地先
右岸-神奈川県愛甲郡愛川町字大沢地先
形式:重力式コンクリートダム
提高:約 34.50m
提頂長:約 87.00m
堤体積:約 45,000m3
非越流部標高:EL.160.0m
【貯水池】
湛面積:0.043km2
総貯水容量: 約 557,000m3
有効貯水容量:約 386,000m
常時満水位:EL.153.0m
【放流設備】
非常用洪水吐:自由越流方法
その他:型式/ホロージェットバルブ