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  • 川カシャ! ~川の写真コンクール~

    審査員からのメッセージ

     川の写真コンクールは今年で38回目を迎え、5,362点もの作品が寄せられました。最近の応募写真の傾向として、人と川の触れ合いの姿を撮ったものが少ないように思います。友達や家族はもちろん、川で無心で遊んでいる人を是非撮って下さい。自然に触れて生き生きとした表情を発見できれば、撮る方も楽しくなってくるはずです。また川の祭りやイベントに出かけて行くのも、川の賑わいを写真に収める絶好のチャンスです。四季折々、人と川との触れ合い写真に是非挑戦してみてください。

     さて、昨年も大規模な自然災害が多く発生しましたが、今年もまた台風の豪雨による川の氾濫などで、甚大な被害が広範囲に出ました。私も多摩川のすぐ近く(東京都狛江市)に長年居住していますが、今回の多摩川の増水で河川水が逆流し、雨水とともに住宅地に流れ込み浸水の被害にあった住宅を、目の前で初めて目撃しました。堤防が決壊していないのに、なぜこんな被害が出てしまったのか、普段目につかない所を流れている雨水や生活排水、地下水も含めて、大きな水の循環を知り、今後の排水対策に役立てていかないと、また同じ災害を繰り返してしまうのではないかという危機感を強く持ちました。

     そもそも地球温暖化による海水温の上昇が、巨大台風の原因のひとつだと言われています。地球上の水の97.5%は「海水」で、「淡水」というのは、残りのたった2.5%にすぎません。しかもその多くは氷河や地下水で、川や湖などの人が利用できる水は、地球上の全ての水のわずか0.01%しかないそうです。そんなわずかな淡水で生命を繋いでいるのが人間だとすると、改めて水資源を、もっと大きな地球規模で考える必要があるでしょう。

     先日、水害でなぎ倒された多摩川河川敷の木々を清掃するボランティアに参加しました。あまりの荒廃ぶりに唖然としましたが、近くの小学生が総合学習の授業で、ゴミ袋を手に川を少しでも綺麗にしようとしている姿を見て希望を持ちました。川は生きています。その変化する姿を是非写真に撮って、大事な「地球の水」のことを私たちと一緒に考えてみようではありませんか。

    審査員一同

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