砂防事業
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足尾砂防えん堤
足尾砂防えん堤は渡良瀬川上流の仁田元川、松木川、久蔵川の三川が合流する直下に、流出土砂の抑制と河床の安定を目的として計画されたものです。
その昔、足尾銅山の煙害と山火事により山から緑が失われ、まさに山容は荒廃の極限にありました。このような中、渡良瀬川流域は昭和22年のカスリーン台風等の大災害により足尾砂防えん堤の必要性が認識され、急速に計画の具体化が進みました。昭和25年に足尾砂防えん堤建設に着手し、4年5か月の歳月をかけて1955(昭和30)年に完成。
高さ39メートル。長さ204メートル貯砂量500万m3で日本最大級の堰堤となります。平成8年には、えん堤の下に、銅(あかがね)親水公園が作られ、観光スポットとなっています。