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利根川の紹介

  • 歴史散歩「利根川の碑」

    人助け地蔵

    説明

    人助け地蔵 人助け地蔵

    加須市飯積の田圃の中に普光山正音寺という寺がある。利根川の堤から200メートルほどしか離れていないが、キャサリン台風の大被害の後、利根川の改修で堤防が150メートルほど拡幅されたためだという。
    正音寺の本尊は聖観音菩薩立像で寄木造りの玉眼嵌入で像高157センチもある室町時代の作である。ところで、この境内に人助け地蔵と母子地蔵が祀られている。昔、飢きんで村人が食べるものもなく困っているとき、名主の平井外記という人がやむなくお上の倉を開いて村人の困窮を救済した。しかし、このことが幕府に知れ、法を破ったかどで村人の陳情も空しく外記は処刑されてしまった。のちに平井家で供養の地蔵を建立すると、人々は報恩感謝の念をもってこの地蔵を参詣するようになった。そして、人々の苦しみを救い、願いごとを聞いてくれる地蔵さまだという評判が立ち、いつしか「人助け地蔵」と呼ばれるようになったのである。

    位置

    埼玉県加須市飯積1317-1

    備考

    正音寺境内

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