利根川の紹介
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歴史散歩「利根川の碑」
鯉の災除
説明
その昔、関所が置かれていた栗橋宿の鎮守は素戔鳴尊、牛頭天王、豊受姫命を祭神とし、牛頭天王社といわれていたが、明治維新になって八坂神社と改称されている。ここの縁起には「慶長年中利利根川洪水時に元栗橋の神興天皇様が流されて来、その周りを鯉、鮒、泥亀などがいっぱい取りまいてさながらお神興を護っているようであったのでこれを勧請す」とあり、そのゆえにか安政年間再建された社殿には縁起にまつわる鯉、鮒などの彫刻がある。
特に珍しいのは、一般の社なら狛犬のある場所に飛躍する鯉の彫刻が置かれていて、それには「除災の鯉」と「招福の鯉」と掲げられてある。これをもってしても、この地方がいかに水と縁が深いかがわかろうというものである。八坂神社には浪除八幡宮、水神社などの境内社もあり樹齢300年以上のケヤキもあって県の「ふる里の森」に指定されている。位置
埼玉県久喜市栗橋