地域との連携
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利根川インタビュー
地域の財産「利根川」の美しい環境を、自分たちの力で守りたい。
取手ウォーキング井野
代表 三上豊子さん、クリーン担当 荒木美千子さんクリーンウォークの時は、参加者の数が増えるんです。
「取手ウオーキング井野」は平成5年4月、健康維持や増進を目的に発足。スタート時10数名だった会員は今では110名に及び、広々とした利根川河川敷をフィールドに、ウオーキングやグラウンドゴルフなどを楽しんでいます。
取手ウオーキング井野
代表 三上豊子さん(写真右)
クリーン担当 荒木美千子さん(写真左)クリーンウォーク風景
河川敷を清掃しながらウオーキングを行う「クリーンウォーク」には、平成10年から取り組んでいます。始めたきっかけは、ウオーキングしていてゴミの多さが気になり「この状況を放ってはおけない」と感じたこと。この地で暮らす私たちにとって、利根川はふるさとの象徴であり、かけがえのない存在です。自分たちの力を少しでも役立てたいと、「育てよう豊かな自然、きれいな利根川」をスローガンに、月1回クリーンウォークを実施。3班に分かれてそれぞれ担当区域を決め、1人が複数の袋を持って分別を行いながらゴミの回収を行っています。会員の意欲も高く、クリーンウォークの時は通常のウオーキングよりも参加者が増えるんですよ。利根川のために何かしたい、という気持ちを皆さん持っていらっしゃるんですね。
活動は100回目を突破。体力と意欲ある限り続けます。
回収したごみ
始めてしばらくは回収するゴミの量も多く、軽トラック1台分ほどになることもありました。タイヤや自転車、テレビなど電化製品の不法投棄も目につき、地域の財産ともいえる利根川の環境を大切にしていただけないことを、悲しく思ったりもしました。けれど最近は、少しずつゴミの量が減ってきていると感じています。家庭ゴミの持ち込みにつながるゴミ箱の撤去や、不法投棄を防ぐための車止めの設置を私たちから行政に提言し、実行していただいたこともその要因かもしれませんが、利根川を訪れる皆さんのマナーも着実によくなっていると思います。スポーツ活動後に子どもたちがゴミ拾いしている様子を見かけるようになりましたし、クリーンウォーク中に出会った方から「ありがとうございます」と声をかけていただくこともあるんですよ。
行政への提言・要望書
クリーンウォークは平成20年に記念すべき100回目を突破し、現在113回目を数えています。高齢の方もたくさん参加していらっしゃいますが、皆さんと「無理せず、意欲ある限り続けよう」と話しています。「誰でも自由に参加できるクラブ」が私たちの信条。利根川の河川敷で私たちを見かけたら、気軽に声をかけてほしいですね。