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地域との連携

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    「水の郷さわら」を拠点に、川からのまちづくりを目指します。

    香取市役所建設部市街地整備課 課長 加瀬正人さん

    国と香取市の恊働事業。民間の施設運営ノウハウにも期待しています。

    香取市役所建設部市街地整備課 課長 加瀬正人さん 香取市役所建設部市街地整備課 課長 加瀬正人さん

    「水の郷さわら」は、平成22年春にオープンする道の駅・川の駅一体施設です。

    香取市は平成18年に、佐原市、小見川町、山田町、栗源町の1市3町が合併してできた市ですが、旧佐原市時代から、佐原駅周辺地区、小野川周辺地区、そして「水の郷さわら」のある本宿耕地地区の三つを中心に地域を発展させていこうという計画がありました。その流れをくみ、「水の郷さわら」の事業は市街地整備課が主導して統括的に行っています。

    香取市がこの地区での事業を検討していた時期に、国土交通省の同地区におけるスーパー堤防の整備計画があったため、今回の協働事業「佐原広域交流地点PFI事業―水の郷さわら」が始まりました。

    PFI(Private-Finance-Initiative)事業とは、従来、国や地方公共団体が単独で行っていた公共施設などの整備、運営を、民間の資金や運営ノウハウを活用して、より効果的かつ効率的に行うという手法です。今回は15年間の契約で国と市が事業費を支払い、民間事業者が施設を建設して運営をします。PFI事業にすることで、市としては、施設整備のための一時的な巨額支出がなくなり、また、民間の施設運営ノウハウが得られるので、大いに期待しています。

    「水の郷さわら」で香取市の観光情報や地域物産をPRしていきます。

    香取市は江戸時代から利根川の水運で栄えてきた町です。その古い町並みが小野川周辺を中心に残っており、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。市としては、それらを生かした活性化を図る拠点として「水の郷さわら」を活用し、川からのまちづくりをしていきたいと考えています。一方で、住民の安全・安心のための水防活動拠点としても重要な施設として位置づけています。また、香取市の情報発信の拠点としても考えており、観光面では、香取神宮や、佐原区の水生植物園、佐原の大祭、栗源のふるさといも祭等たくさんの見どころを、「水の郷さわら」から伝えていく予定です。主な産業である農業についても、米、いも、各種の野菜などさまざまな市の地域物産がありますので、道の駅に立ち寄られた方々に地場の味覚をぜひ楽しんでいただきたいと考えています。

    水の郷さわら 水の郷さわら

    「水の郷さわら」の施設は大きく二つに分かれます。一つは「道の駅・地域交流施設」。ここには24時間使えるトイレ、情報施設、休憩所や香取市の地場特産品直売所、地場産品のフードコートなどの施設があります。もう一つが国の施設と合築の「川の駅・水辺交流センター」。こちらは市の水防施設の機能を備えながら、通常時には川に親しんでもらうための施設となっています。利根川の中に来訪者が利用できる係留桟橋を作り、クラブハウスを整備しました。また、舟運桟橋を作ったので、来訪者はそこから船で小野川周辺にも行くことができます。

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