関東地方の重要な水源である利根川上流8ダム群(奥利根にある矢木沢、奈良俣、藤原、相俣、薗原の5ダム、神流川にある下久保ダム、渡良瀬川にある草木ダム及び利根川本川と渡良瀬川の合流点にある渡良瀬貯水池)は、夏期貯水容量に対して、7月1日9時現在で8ダム合計貯水量(3億4,070千m3[99.1%])となり、ほぼ満水となりました。
  

今年の栗橋上流域の降水量は、雪解け時期の3月、4月は平年並を越えましたが、5月は少雨、6月は10日に梅雨入りしたものの降水量は平年の60%と少雨となり、ダムから1日最大1,002万m3(6月24日)補給を行いました。
 しかし、6月末には、梅雨前線の影響により、まとまった降雨をうけ、ダムからの補給量も少なく済んだことから、7月1日9時現在で、8ダム合計貯水量(3億4,070千m3[99.1%])となり、夏期貯水容量に対してほぼ100%の状態となりました。
 現在、利根川上流8ダム群は7月1日から洪水期を迎え、洪水調節容量を確保して出水に備えています。
 また、今後も少雨傾向が継続すると、補給量の増加による貯水量の減少が予想されますので、当事務所では降雨や下流部の水需要を踏まえたきめ細かなダム運用に努めてまいります。

 
                                    【矢木沢ダム満水状況(H15.6.18写真撮影)】

 
【下久保ダム満水状況(H15.6.30写真撮影)】